種子植物 カヤツリグサ科
タヌキラン
Carex podogyna Franch. et Sav. 
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A | 
| 選定理由 | 産地が限られ、個体数も少ない。野間(竹内1962)、野間村、須川、知井村(村田1995)などが記録されているが、近年の確認情報は甚だ少ない。大本花明山植物園には、1995年に宮津市で採集された標本が保管されている。本種は最終氷期に南下したものの遺存種と考えられる。  | 
                  
|---|---|
| 形態 | 山地の湿った岩場斜面や岩礫地にはえる大型多年草で、大株となる。茎は高さ30~100cm。雌小穂は太く径1~2cm、 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)162、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)280、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)202-203  | 
                  
| 分布 | 北海道、本州(近畿以北)。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域北東部(過去に記録されたが、現状では見当たらない)。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 林道の新設や拡幅。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 林道の新設や拡幅に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで工事の適否を決定すべきである。  | 
                  
| その他 | 日本固有種  | 
                  
執筆者 津軽俊介
