種子植物 ラン科
フウラン
Neofinetia falcata (Thunb.) Hu
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A | 
                  | 選定理由 | 昭和40年代までは各地に見られたが、現在では産地や個体数がきわめて少ない。  | 
                  
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| 形態 | 大木の樹上に着生する多年草。まれに岩上にはえることもある。葉は長さ5~10cm、広線形で肉厚、2列互生で基部に関節がある。花は白色、細長い4cmぐらいの湾曲した距があり、芳香がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)233、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)62  | 
                  
| 分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄県、済州島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(絶滅に近いが、現状不明)、京都市域(絶滅)、山城地域。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 自然林の伐採、園芸用の採集。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 自然林の保護、園芸用採集の禁止。  | 
                  
| 特記事項 | しばしば栽培される(樹に着生させる半栽培を含む)ため、自然分布か疑わしいこともある。山城地域に現存のものは神社の大木の高所に見られるため、自生と判断した。  | 
                  
執筆者 村田源、光田重幸
