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京都府レッドデータブック2015

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種子植物のアイコン種子植物
種子植物 アリノトウグサ科

タチモ

Myriophyllum ussuriense (Regel) Maxim.
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C

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選定理由

府内では生育地が限られており、個体数(株数)は急速に減少している。

形態

沼や湿地にはえる多年草。水中にあるものは長さ50cm内外に伸びるが、水上に出て湿地にはえるときは高さ6~20cmとなる。葉は3~4個が輪生し、羽状に深裂し裂片は細い。水中と陸上で顕著な異形葉を示す。花は雌雄異株で上部の葉腋に付く。花期は6~9月、雄花の花弁は4個で長さ約2mm。雌花の花柱は4裂し毛がある。ほかのMyriophyllum(フサモ属)の種にくらべて、本種は雌雄異株で、茎は枝を分けず、葉はすべて小さく、気中葉は針状となってほとんど分裂しない。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)270、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)36、日本水草図鑑(文一総合出版)136

分布

北海道、本州、四国、九州、台湾、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー、アムール。

◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域(情報のみ)、京都市域南部。

生存に対する脅威

湿地開発、水域の埋め立て、水質汚濁が減少の主要因であるが、帰化水草による競合の影響も考えられる。

必要な保全対策

湿地、沼の開発、改修の際には詳細な調査が必要である。

種子植物の文献一覧

執筆者 田中徹

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