種子植物 キク科
コバナガンクビソウ(バンジンガンクビソウ)
Carpesium faberi C. Winkl., Carpesium hosokawae Kitam., Carpesium minus auct. non Hemsl.
| 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
| 選定理由 | 山地の林下にはえるまれな多年草で、産地や個体数がきわめて少ない。 |
|---|---|
| 形態 | 茎は直立して高さ50~70cmで軟毛がある。上部はしばしば紫褐色を帯び、多くの枝を出す。葉は薄く、互生し、卵状長楕円形で長さ10~14cm。8~10月、枝の先に頭花を付け、頭花の基部に頭花より長い苞葉がある。花冠は汚れた黄色。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)203、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社 63版)72 |
| 分布 | 本州(中部以西)、四国、九州、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 京都市域。 |
| 生存に対する脅威 | 森林伐採。道路工事。 |
| 必要な保全対策 | 森林の伐採禁止。 |
| 特記事項 | 最初台湾でバンジンガンクビソウC. hosokamae Kitamuraとされたものに貴船にもそれがあるとして北村氏によって報告された。その名は大井次三郎著『日本植物誌』、竹内敬著『京都府草木誌』ほかにも同じ概念で用いられている。『中国植物誌』75巻308頁(1979)ではじめてそれは中国大陸のC. faberi Winkl.と同種であるという見解が示され、その学名でホソバガンクビソウの名で『日本の野生植物』に出ている。 |
執筆者 高木俊夫、村田源
