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京都府レッドデータブック2015

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種子植物 カヤツリグサ科

ケタガネソウ

Carex ciliatomarginata Nakai, Carex siderosticta Hance subsp. pilosa (H. Lev. ex T. Koyama) T. Koyama
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー なし

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選定理由

産地局限。童仙房4番(竹内 1962)とあるのが京都府内唯一の文献記録である。なお、大本花明山植物園には福知山市で採集された標本(2000. 5. 8)があり、これが府内2番目の産地である。

形態

山地林下にはえる多年草で地下茎がある。茎は高さ5~12cm。やや軟弱、まばらに軟毛がある。葉は狭披針形、幅10mm内外、両面と縁に毛がある。基部の鞘は無葉身、淡紫褐色。小穂は3~5個、互いに隔離し直立。頂小穂は雄性、側小穂は卵球形、長さ4~8mm、雌雄性で頂部に少数の雄花がある。果胞は直立または斜上し楕円状倒卵形、長さ3.5mm、3稜形、多脈、多毛。タガネソウが似ているが、茎は高さ10~40cm。小穂は長さ10~20mm。果胞は無毛。ササノハスゲも姿が似ているが小穂は球状となる。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)154、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)293、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)238-239

分布

本州(中部以西)、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。

◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、山城地域(相楽地域)。

生存に対する脅威

山地の開発、林道の拡幅や新設。

必要な保全対策

開発や林道の拡幅・新設に先立つ詳細な生物調査が必要である。

特記事項

花崗岩地帯などの痩せ地にはえる傾向があり、現在では丹後半島の一角に群生地が知られている。

種子植物の文献一覧

執筆者 津軽俊介、光田重幸

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