種子植物 キク科
ヒメヨモギ
Artemisia lancea Vaniot
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C | 
| 選定理由 | 生育地がごく限られ、個体数が少ない。  | 
                  
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| 形態 | 山の乾いた草原にはえる多年草で、茎は高さ1~1.2m、しばしば紫色を帯びる。地下茎は長く横に這う。茎は硬く、上部は分枝する。葉は互生し、長さ3~7cmで羽状に深裂し、下面は灰白色。8~9月に円錐花序をつくり、褐色の小さい頭状花を付ける。 ◎参照 原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)No.128、日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)172、京都府草木誌 82、改訂近畿地方の保護上重要な植物 No.1006  | 
                  
| 分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸東北部、台湾。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域(現状不明)、中丹地域、南丹地域、京都市域(自生と思われるも、詳細不明)。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 草地開発、土地造成。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 遷移の進行を止める方策と、開発予定地の詳細な生物調査が必要。  | 
                  
| 改訂の理由 | 2002年以降の調査で、まったく自生地が確認されなかった。  | 
                  
| 特記事項 | 林道など新しく法面緑化種子を吹きつけた中から大陸産と思われる個体が出ている。府内産が現存していても、遺伝子汚染の可能性も危惧される。  | 
                  
執筆者 高木俊夫、澤田徹
