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鞘翅(コウチュウ)目 オサムシ科

セアカオサムシ

Carabus (Hemicarabus) tuberculosus Dejean, 1829
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)

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選定理由

山地の草原や河川敷の草地に生息するオサムシで、分布は広いが生息地は限られる。府内では淀川水系の河川敷に生息していることがよく知られる。府北部では舞鶴市、福知山市で記録されているが、調査不足である。

形態

原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 3、No. 6、原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL. 8、No. 4を参照。府内のオサムシ類の中では美麗種。体長16.0~22.0mm。頭部と前胸部は赤銅色。上翅は黒色または暗赤銅色で側縁部は光沢のある赤銅色。上翅にはそれぞれ3条の顆粒列を備える。後翅は退化し、飛ぶことができない。

分布

北海道、本州、四国、九州。国外では朝鮮半島、中国、極東ロシア、シベリア、サハリン。

◎府内の分布区域 宇治市、八幡市、井手町、精華町、舞鶴市、福知山市から記録がある。

生態的特性

山地~丘陵地の草原や河川敷の草地に生息するが、分布は限られ個体数は多くない。

生息地の現状

府内では木津川沿いに比較的多く、川の水量が増えると水没するような草地に生息している。不安定な環境に生息することから、発生地が細かく寸断され減少することにより、個体群を維持できなくなる危険性がある。

生存に対する脅威

河川改修による河川敷の草地の改変や消失。ゴルフ場やスキー場建設による丘陵地の草原の減少。

必要な保全対策

河川敷や草原に手を加えずに、自然のままに放置すること。

文献 京都昆虫研究会(1991)、伊藤ほか(1997)

執筆者 芦田久(修正:水野弘造)

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