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鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科

ヒゲシロホソコバネカミキリ

Necydalis odai Hayashi, 1951
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
ヒゲシロホソコバネカミキリ

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選定理由

ホソコバネカミキリ亜科の一種で、分布は良好な原生林が残されている所に限られる。府内からは南丹市美山町の京都大学芦生研究林からごく少数の記録があるだけである。

形態

原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 8、No. 13、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 21、No. 17を参照。体長14.0~21.0mm。メスはオスよりも大型。上翅は短く、後翅と腹部が露出している。体と上翅は黒~暗褐色。触角も暗色であるが、8~10節が黄白色~黄褐色であることで近似種と容易に区別できる。

分布

北海道、本州、四国、九州。

◎府内の分布区域 南丹市美山町芦生研究林から記録されているのみ。

生態的特性

幼虫は古いミズナラの立枯れにつく。成虫は7月頃に出現し、同様の立枯れに集まる性質がある。訪花性はない。

生息地の現状

芦生研究林では地蔵峠付近のミズナラの立枯れに静止していたメスが数頭採集されている。現時点では環境は良好であるが、ミズナラの大木に依存する種類であるため、原生林が失われると絶滅はまぬがれない。

生存に対する脅威

広葉樹の伐採、ダム建設による原生林の消滅。

必要な保全対策

温帯性落葉広葉樹林を保護すること。

その他

日本固有種

文献 水野(1978a)、岩田ほか(1993)、大林、新里(編)(2007)

執筆者 芦田久(修正:水野弘造)

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