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京都府レッドデータブック2015

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双翅(ハエ)目 ナガレアブ科

ハマダラナガレアブ

Atherix ibis (Fabricius, 1798)
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種

2002年版 準絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
ハマダラナガレアブ

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選定理由

古く記録されているが、再発見されていない。中流域以上のやや広い河川に生息し、環境指標性がある。

形態

胸部は黒色で灰白色の縦条がある。オスの腹部は橙黄色で黒斑があるが、メスでは黒色。翅は不規則な暗褐色斑が散在する。オスは腹部の顕著な斑紋で、見誤ることはないが、メスは著しく異なり、注意を要する。

分布

日本では本州、九州に産する。京都府の産地は貴船、大見など。ヨーロッパからシベリアにも分布する。

生態的特性

幼虫は水生。メス成虫には群集して産卵する奇習が知られる。京都府では1940年の記述以降確実な記録が見当たらず、2002~2014年の調査でも採集されていない。上記の記述では、当時は決して少ない種ではないことをうかがわせる。しかし、古くから知られ、図鑑にもしばしば図示されているにもかかわらず、他の産地でも最近の採集記録はいたって少ない。総じて減少の傾向にあると判断される。

生存に対する脅威

周辺を含めた環境の劣化。

必要な保全対策

河川およびその周辺の急激な改変を抑えること。

文献 Nagatomi(1962)、松村(1916)

執筆者 大石久志

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