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鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科

ヨツボシカミキリ

Stenygrinum quadrinotatum Bates, 1873
京都府カテゴリー

要注目種

2002年版 要注目種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類(EN)
ヨツボシカミキリ

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選定理由

平地から低山地の雑木林に生息するカミキリムシで急速に個体数を減じた。

形態

原色日本甲虫図鑑(IV)(保育社 1984)PL. 9, No. 18、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 23、No. 20を参照。体長8.5~13.5mm。体は赤褐色。上翅は中央から前方にかけて4つの明色紋をそなえ、その周辺はやや暗色となる。触角はオスでは上翅端を少し越え、メスでは届く程度。中・後腿節は後半で強く肥大する。

分布

北海道から徳之島まで。国外では台湾、朝鮮半島、インドシナ半島。

◎府内の分布区域 ほぼ全域で記録がある。

生態的特性

成虫はクリの花に集まるほか灯火にも飛来する。幼虫はクリ、コナラなどの枯木に穿孔する。

生息地の現状

府内ではほぼ全域から記録があったが1980年頃を境に採集例が激減した。最近の確認例:綾部市上野町(17. ⅵ. 2009, 鶴田健一採集)。

生存に対する脅威

家庭用燃料が柴、薪から化石燃料に転換したため低山地の雑木林の減少と乾燥木材の欠除をきたした。

必要な保全対策

本種は生育に乾燥木材を必要とする。乾燥柴を継続的に確保すれば回復の可能性は高い。

文献 岩田ほか(1993)、大林、新里(編)(2007)

執筆者 芦田久(補筆修正:水野弘造)

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