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京都府では、総合的な府民の健康増進計画「きょうと健やか21」に基づき府民のQOL(Quality of life)の向上と健康寿命の延伸を図るために、平成27年度には「きょうと健康長寿・未病改善センター」を立ち上げ、疾病・介護予防に向けた健康づくり事業推進のための基礎データの収集・分析に着手し、市町村の事業推進を支援してきました。
また、平成30年6月には、市町村と連携した健康長寿延伸対策をより一層強化するために「健康長寿・データヘルス推進プロジェクト」を設置し、エビデンスに基づく健康づくり対策を推進することとしました。
さらに、保健所が核となり、市町村(健康・介護・国保部門)や保健医療関係団体等で構成する「健康長寿・データヘルス協議会」において、市町村で取り組むべき課題や対応策について協議をしてきました。
平成30年度から報告書を取りまとめていますのでお知らせします。
京都府を取り巻く状況は、少子高齢化の進展により、3.3人に1人が65歳以上であり(R3.3末)、また府民の2人に1人ががんに罹患するなど、生活習慣病の増加に伴う疾病構造の変化が認められます。その背景には、食生活や働き方の変化、交通網の整備による利便性の向上などが影響していると考えられます。
京都府における令和2年の平均寿命は、男性82.24(全国4位)、女性88.25歳(全国3位)と男女とも全国順位は上位に位置して年々伸びていますが、令和4年の健康寿命は、男性72.14歳(全国33位)、女性75.78歳(全国17位)となっています(図1)。
こうした中、府民が住み慣れた地域で、生涯にわたり元気に夢を持ち活躍し続けるためには、健康であることが重要です。とりわけ健康寿命の延伸を図るために、ライフステージに応じて自分自身の健康状態を把握し、自らの健康維持や疾病・介護予防に取り組み、持続することができる仕組みづくりが必要となります。
京都府においては、「きょうと健やか21」を策定し、「健康寿命のさらなる延伸」を目指して、保健・医療分野、教育分野、農林・商工分野等の関係機関とオール京都体制で、健康づくり運動を推進しており、府民一人ひとりの行動目標の達成に向けて施策を進めているところです。
図1平均寿命と健康寿命
健康寿命の算出について
注※データソース:令和3年12月20日厚生科学審議会 健康日本21(第二次)推進専門委員会の配付資料より令和元年国民生活基礎調査のデータ
また、平成30年度から、市町村等と連携した健康寿命延伸対策をより強力に推進するため、地域の健康課題を分析し、PDCAサイクルに沿った効果的な事業展開を組織横断的に取り組めるよう、「健康長寿・データヘルス推進プロジェクトを設置し、ライフステージに応じた切れ目ない健康対策を積極的に推進しています。
高齢化を見据え、市町村と連携してライフステージに応じた切れ目ない健康増進対策による府民の健康寿命の延伸を目指し、地域の健康課題の分析やPDCAサイクルに沿った効果的な施策展開を推進する。
本庁に「健康長寿・データヘルスプロジェクト」、保健所に「健康長寿・データヘルス協議会」を設置し取組を実施する。
構成:プロジェクト長:保健医療対策監 副プロジェクト長:健康対策課長
健康福祉部内関係課長 職員総務課長 教育庁保健体育課長 等
役割:健康課題分析
課題に対応した施策の企画・実施
取組成果の評価
構成:学識者 医療関係団体 市町村(健康・国保・介護部門) 保健所
役割:市町村との協同による健康課題の明確化と予防施策の検討
市町村の健康づくり施策の取組を伴走支援
府及び市町村の平均余命と平均自立期間 ダウンロード(PDF:885KB)
府及び市町村の標準化死亡比 ダウンロード(PDF:1,042KB)
府及び市町村の年代別・疾病別の受診率 ダウンロード(PDF:7,336KB)
特定健診結果・問診結果からみた市町村別疾病リスク及び生活習慣病の特徴 ダウンロード(PDF:3,610KB)
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