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近年、気候変動を背景として、日本においても平均気温の上昇、大雨、台風などによる被害、農作物や生態系への影響などがみられます。
今後、温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、後戻りできない深刻な影響が生じるといわれています。
こうした中で、全世界が脱炭素化に向けて舵(かじ)を切り、京都府は、2020年2月に「2050年温室効果ガス排出量実質ゼロ」を目指すことを宣言し、実現に向けて取り組んでいます。
目標の実現には、私たち一人ひとりが環境問題を正しく認識し、環境にやさしい生活を実践していくことが大切です。
京都府では、未来を担う若い世代への環境教育を通して、環境問題を「自分ごと」と捉え行動する力の養成に努めています。
一人ひとりのアクションから変えられる未来があります。
共に気候変動について考えてみませんか。
2020年2月11日の「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式において、西脇知事は「2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ」を目指すことを宣言しました。当面の目標として、2013年度を基準年度として2030年度までに40%以上削減を掲げ、再エネの導入・利用推進など、さまざまな取り組みを進めています。
また、気候変動の影響で生じる被害や対策に関する情報の収集・発信などの機能を備えた拠点として、今年7月14日に「京都気候変動適応センター」を総合地球環境学研究所(地球研)に設置しました。京都市と地球研と連携し、気候変動適応を推進していきます。
宣言する西脇知事
温室効果ガスの排出量で案外多いのが家庭から。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策による在宅勤務の増加などで自宅で過ごす時間が長くなった今だからこそ、省エネ家電への買い替えや太陽光発電設備の設置など、脱炭素なライフスタイルへの転換を考えてみませんか。
2013年度基準年度
2019年度実績
2030年度目標
(出典:京都府)
(単位:万t-CO2)
府内の高校生を対象に、気候変動に関する理解促進や行動変容につなげることを目指すプログラムで、今年は12校44名が参加。気候変動に関する専門家の方々による計3回の勉強会(講義や他校との交流)を通じて、気候変動について学びました。さらに、11月15日に開催する「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式と同日開催の京都環境文化学術フォーラム国際シンポジウムに向けて、殿堂入り者へのビデオメッセージを作成。当日は、殿堂入り者とのトークセッションも行います。
オンラインで講義を受け、意見を交わし合う高校生たち
京都府地球温暖化防止活動推進センター 副センター長
総合地球環境学研究所 客員准教
授木原 浩貴氏
「日本と他国のリアクションの違いなど、気候変動の現状について知ってください」
国立環境研究所 地球システム領域 副領域長
総合地球環境学研究所 客員教授
江守 正多氏
「脱炭素社会の実現には、社会の仕組みや常識を大きく変えることが必要です」
京都大学 大学院地球環境学堂 教授
宇佐美 誠氏
「気候正義論について正しい知識を身に付け、自分に何ができるかをしっかり考えてください」
昨年度は「環境フェスティバル2020」において高校生による気候行動サミットを行いました。
その模様は京都環境フェスティバル2020(外部リンク)で公開しています。
府が実施する環境啓発事業に協力し、事業企画や運営も行う大学生らをユースサポーターとして委嘱(いしょく)。今年は25名が参加し、活動の一環として、環境保全への取り組みに積極的な企業を取材しました。内容をまとめた動画コンテンツを「京都スマートシティエキスポ2021」で配信します。
「生物多様性」をコンセプトとする日新電機株式会社の研修センターを取材
府内の小学生とその家族が、省エネ実践をしたり、2050年の未来について考えたりと、脱炭素に向けて家族でチャレンジ。今年も1万通を超える『チャレンジシート』が提出され、その一部を「KYOTO地球環境の殿堂」の表彰式の会場などで展示する予定です。
小学生が調べ、想像したことを、絵や文で記入した『チャレンジシート』
[お問い合わせ]
地球温暖化対策課
TEL:075-414-4708 FAX:075-414-4705
京都議定書の精神を世界に向けて発信するため、地球環境の保全に多大な貢献をされた方々の功績をたたえてきた「KYOTO地球環境の殿堂」。12回目の今回は、左記の3名が殿堂入りしました。殿堂入り者の槌屋治紀氏を中心に、高校生とのトークセッションや、企業の方々も交えたパネルディスカッションを開催する予定です。
日時 表彰式13時から13時40分、フォーラム14時から16時30分
場所 (1)オンライン(2)国立京都国際会館(左京区)
定員 (1)人数制限なし(2)50人(抽選)
料金 無料
受付 (1)不要(2)氏名、住所、電話番号などをご記入の上、TEL・FAX・Webへ(11月8日まで)
[お問い合わせ]
KYOTO地球環境の殿堂/京都環境文化学術フォーラム運営事務局
TEL:075-325-6225 FAX:075-325-6243
詳細やお申し込みはKYOTO地球環境の殿堂へ
槌屋 治紀(つちや はるき)氏 (1943年生まれ/日本)
京都エコエネルギー学院学院長、株式会社システム技術研究所所長
WWFジャパンと「脱炭素社会へ向けた2050年エネルギーシナリオ」の作成を行うなど、日本における再生可能エネルギーの普及促進に貢献。
マニュエル・プルガール・ビダル氏 (1962年生まれ/ペルー)
WWF気候エネルギーリーダー、元ペルー環境大臣、COP20議長
COP20の議長として、交渉の場への非国家主体の参画を促し、その後の環境保全に関する国際交渉の進展に貢献。
クリス・トンプキンス氏 (1950年生まれ/アメリカ)
元パタゴニアCEO
長年にわたり自然環境保護家として活動し、新しい国立公園を設立するなど、チリとアルゼンチンの自然環境の保全に貢献。
第1回殿堂入り者である真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞されました。温暖化予測に関する先駆的な研究は、世界中に環境問題を提起するきっかけとなり、温暖化防止に向けた行動変容につながっています。
[お問い合わせ]
地球温暖化対策課
TEL:075-414-4708 FAX:075-414-4705
環境問題を含むさまざまな社会問題を解決する国際イベント。今回は、学生による企業の取材(WE DO KYOTO!ユースサポーター)を通じ、環境・エネルギーとスマートシティとの関係性を分かりやすく紹介。また、特別企画「スマートシティが描く未来」をテーマに、山極壽一氏(地球研 所長)×河瀬※直美氏(映画作家)×山折哲雄氏(宗教学者・第10回殿堂入り者)による鼎談を行います。
山極 壽一氏
河瀬※ 直美氏
山折 哲雄氏
※瀬の旧字体(さんずいへんに束、刀の下に貝)
日時 11月11日(木曜日)・12日(金曜日)
場所 オンライン
[お問い合わせ]
京都スマートシティエキスポ2021運営事務局
TEL:06-6221-2555
メール:info-ksce2021@convention.co.jp
企業、団体、学校など多数の方に参画いただき、セミナーや一緒に体を動かして体験ができるワークショップなどをオンラインで開催しています。
日時 11月15日(月曜日)まで
場所 オンライン
[お問い合わせ]
京都環境フェスティバル実行委員会(府民環境総務課)
TEL:075-414-4201 FAX:075-414-4255
初期費用が不要で電気代もおトクになる住宅への太陽光パネル導入を促進しています。最大10万円相当額の導入支援も行っていますので、ぜひご活用ください。申し込み・詳細は、「京都0円ソーラープラットフォーム」から。
多くの方が参加するほど電気代がおトクになる「EE電」。対象は住宅、商店、小規模オフィスです。おトクな再エネ100%電気に切り替えませんか。
令和4年2月28日(月曜日)まで
[お問い合わせ]
エネルギー政策課
TEL:075-414-4298 FAX:075-414-4705
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