特集2正しい情報収集で
大雨・台風に備えよう
近年、自然災害が全国的に激甚化・頻発化し、府内でも毎年のように被害が発生しています。
府では豪雨災害をはじめあらゆる危機事象に迅速・的確に対応できるよう、ソフト・ハードの両面にわたる防災・減災対策を強化するとともに、府が収集する防災情報をSNSなどあらゆる広報媒体を活用して発信する取り組みを進めています。
いざというときに命を守る行動を取るために、日頃から正しい情報収集手段を確認しておきましょう。

京都府知事 西脇隆俊
\データで見る近年の傾向/非常に激しい雨の年間発生回数が
約40年前に比べて約1.5倍に
地球温暖化に伴う気候変動の影響によって、今後さらに極端な大雨や短時間強雨の発生頻度が増大することが予測され、大規模な水害が発生する懸念が高まっています。
全国の1時間降水量50mm以上の年間発生回数と主な災害の例

1時間に50mm以上ってどんな雨?
1時間に50mm以上の雨を予報用語で「非常に激しい雨」と呼び、滝のような雨が降り続きます。また、1時間に80mm以上の雨を「猛烈な雨」と呼び、圧迫感や恐怖感すら感じる降り方で、傘は全く役に立たなくなり、車の運転は危険です。今いる場所の防災情報を確認し、命を守る行動を取りましょう。

イラスト・情報提供:気象庁
府が取り組む主な「備え」

避難時に命をつなぐ食料など
災害用備蓄物資の確保
府では、府内最大の被害をもたらすと想定される花折断層帯地震に対応できるよう、食糧や毛布などの備蓄物資を市町村と連携して常時備蓄しています。

府ではアルファ化米、液体ミルク、飲料水、毛布などを備蓄

令和6年度 京都府総合防災訓練で避難所に設置したテント
あらゆる危機事象の司令塔
危機管理センター
激甚化・頻発化する自然災害をはじめ、大規模火災や事故など、あらゆる危機事象に迅速・的確に対応。府の危機管理拠点として、府民の皆さんの安心・安全を守っています。

常設の災害対策本部会議室を備え、危機管理部職員が常駐することで、災害発生時に迅速な初動体制の確立が可能に

災害対策本部運営訓練などを定期的に実施するほか、災害対応を行う他部局の職員に向けた研修なども実施
災害発生を想定して毎年実施
総合防災訓練
毎年、大規模な災害発生を想定した総合防災訓練を実施。
自治体と防災関係機関、地域住民が一体となった訓練により相互の連携を深め、防災体制の充実・強化を図ります。


ビルや倒壊した家屋からの救出・救助訓練や、要救助者のトリアージを想定した訓練のほか、避難所運営訓練なども実施
救助・輸送体制と地域防災力を強化
災害時孤立対策
沿岸部や中山間地域において、災害時に道路の寸断などで孤立する場合に備えて、空路や海路での救助・物資輸送の体制や、地域防災力の強化に取り組んでいます。

住民の救助と支援に必要な人員・物資を輸送するため、拠点となる舞鶴港や孤立の可能性が高い地域内にヘリポートを整備

孤立した集落に物資を届けることを想定し、府内の事業者の協力を得て、輸送ドローンの運用実証訓練を実施
一人ひとりの事前の「備え」

自宅周辺など日常生活圏のリスクを知ろう
京都府マルチハザード情報提供システム
住所を入力すれば、その場所の洪水時の想定浸水深や土砂災害警戒区域などをピンポイントかつ複合的に知ることができます。家から避難所までの道順を事前に確認しておけば、災害時の迅速な行動にもつながります。
システム画面は京都府マルチハザード情報提供システムページから

市町村ごとの「ハザードマップ」
災害危険箇所や避難所の場所など、地域の実情に即した防災情報を集約した「ハザードマップ」を、市町村ごとに作成・配布しています。

外国人のための防災ガイドブック
英語など9言語および「やさしい日本語」で解説した防災ガイドブックを公益財団法人 京都府国際センターにおいて作成しています。

避難に必要な備蓄と減災のための準備を
台風・大雨の「備え」チェックリスト

- 雨戸やシャッターを下ろす
- ガラスの飛散防止
- 物干しざおや植木鉢は屋内へ
- 側溝や排水溝の掃除
- 湯船にお湯をためて飲料水も準備
- ボンベ式コンロや懐中電灯、非常食など非常用品の確認
- 携帯電話や充電器の充電
- あらためて避難所の場所確認
- 非常用持ち出しバッグの中身確認
非常用持ち出し品チェックリスト

- 飲料水
- 非常食※
- ヘルメット、マスク、軍手
- 救急用品(消毒液、常備薬、包帯など)
- 貴重品(現金、小銭、印鑑、預金通帳、健康保険証など)
- 懐中電灯、携帯ラジオ、携帯電話の充電器
- 衣類、下着、タオル、毛布、雨具
- 洗面用具、ウエットティッシュ、携帯トイレ
事前に作ろう「災害・避難カード」
災害・避難カードとは、「いつ」「どこへ」「どのように」避難するかを決め、書きとめておくカードのこと。
「もしも」を「見える化」することで、いざという時に的確に避難できます。

こんなカードです(記入例)
市町村から避難情報が出された際は、避難行動を取ってください。
(警戒レベルと避難情報は警戒レベルと避難行動を事前に確認しようを参照)
警戒レベルと避難行動を事前に確認しよう
※内閣府の資料を基に作成
警戒レベル1早期注意情報(気象庁)
今後の気象情報を確認。
安全な場所にある親戚・知人宅に移動しておくことも検討する。

警戒レベル2大雨・洪水・高潮注意報(気象庁)
避難の準備を始める。
最新情報を各種情報ツールで確認。
(情報ツールは下部参照)

警戒レベル3高齢者等避難
高齢者や障害のある人などは危険な所から逃げる。
危険を感じたら自主避難!

警戒レベル4避難指示「避難指示」
必ず避難を!
危険な所から全員が逃げる!
指定緊急避難場所へ!
無理なら2階など自宅内のより安全な場所へ!

警戒レベル5緊急安全確保
命の危険、直ちに安全確保!
災害が発生し、身の安全を確保できない可能性あり!

キキクル(危険度分布)(気象庁)
大雨警報(浸水害/土砂災害)、洪水警報の危険度を5段階の色分けで表示。
避難すべきかどうかの判断材料として活用できます。

京都府土砂災害警戒情報
土砂災害に関する気象情報や危険度情報、降雨分布を確認することができ、避難すべきかどうかの判断材料として活用できます。

リアルタイム情報を見るサイト・アプリに登録
京都府河川防災情報
観測地点ごとの雨量や河川水位などの防災情報をリアルタイムで提供。
避難すべきかどうかの判断材料として活用できます。

きょうと危機管理WEB
気象や河川、土砂災害警戒情報、避難情報、交通・ライフライン情報など、府の危機管理に関する情報をひとまとめにしています。

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おことわり
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組織改正等により変更されている場合がありますので御了承ください。
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