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簡易な消臭性試験法の開発
片山 直浩 松田 克哉 中居 千和 浜岡 容子
酢酸臭気ガスを対象として、検知管法による簡易なスクリーニング用消臭性試験法を開発した。本手法を用いることで、パーミエーター等の臭気ガス発生用装置を使わずに、汎用実験器具のみで簡便に消臭性試験が実施できることが分かった。
抗酸化性成分の評価法の検討
中居 千和 片山 直浩 松田 克哉 浜岡 容子
茶葉の熱水抽出物中には多数の未同定成分が含まれており、その一部は抗酸化性を有するとされ、天然の機能性化合物として利用できる可能性がある。そこで、茶葉の熱水抽出液中に含まれる成分ごとの抗酸化性の有無を判断するため、ポストカラムDPPH-HPLC分析法を適用した。反応コイル長を適切に選択することで、熱水抽出液中の未同定成分について、成分ごとに抗酸化性の有無を検出できることが分かった。
絹の耐熱性に関する研究
濱岡 容子 松田 克哉 片山 直浩 中居 千和
絹の耐熱性を向上させるための処理条件・加工方法等について検討した結果、希塩酸水溶液中で処理した場合に、熱分解温度が高くなることがわかった。
しわ回復性が高い和装着尺地の織物設計の分析
徳本 幸紘 井澤 一郎
産地企業が市場で流通させている和装着尺地について、織物設計条件としわ回復性の関連を分析した。その結果、撚り数の大きい経・緯糸を用いた着尺地や、緯糸カバーファクターの高い着尺地は、しわ回復性が高い傾向にあることがわかった。
丹後織物技術を活用したFRPの作製及び物性評価
徳本 幸紘 井澤 一郎 荻野 宏子 宮下 千津代 袖長 吟治
丹後織物産地にある異種類の繊維を交織、交撚する技術を活用し、シルクとポリエチレン糸を複合した織物を製織した。この織物からホットプレス法によりシルクを強化材、ポリエチレンを母材としたFRPを作製し、引張特性を評価した。
炭素繊維の可織性に関する研究(第2報)
井澤 一郎 宮下 千津代 荻野 宏子 袖長 吟治
炭素繊維原糸をたて糸として小幅シャットル織機での製織を実施したところ、可織性向上に繋がる情報を得た。また試織した織物の引張強度を測定し、市販品と比較したところ、同程度の測定結果が得られた。
コンピュータデザインソフトを使用した図案集の作成
増田 章子
過去に作成、蓄積したデザインをまとめ、コンピュータデザインデータとして活用出来るよう分類・修正し、地元企業及び関係機関に提供した。また、デザインソフトAdobe Illustratorを使用したデザインデータを作成したので報告する。
意匠図案資料を活用した織物の試作について(第2報)
角谷 篤 荻野 宏子 宮下 千津代
丹後織物産地において和装紋織物の開発時に必要となる、伝統的な唐草模様や更紗模様など、一釜(ひとかま)用の紋織物に適した図案を作成した。それらの図案を活用した着尺地の見本を試作し、産地機業の製品開発の支援に繋げた。
グラファイト系粒子強化複合材料の成形と特性評価 その2
倉橋 直也
本研究では、脱塩及び粉砕処理を施した膨張グラファイト(EG:Exfoliated Graphite)を不飽和ポリエステルに複合化した成形物について3点曲げ試験を実施した。その結果、脱塩処理を行うことで膨張グラファイト中に残留する塩を除去可能であることが分かったほか、粉砕処理により微粒化することで樹脂との混合性を向上し得ることが明らかとなった。一方で、材料変形時にEGの層構造が欠陥となって作用することに、EG添加量の増加によって成形物の曲げ強度が低下することが明らかとなった。
三次元加工により作成した金型に対するCFRPの成形について
村山 智之 倉橋 直也
成型方法の一つとして用いるVaRTM(以下「バータム」という。)法による成形における金型の表面粗さ(加工跡)が成形物に及ぼす影響について観察を行ったところ0.1mm単位の凹凸では形状の転写が認められ0.02mm単位の凹凸では明確な転写は認められなかった。
三次元座標測定機の測定結果に影響を及ぼす要因の抽出と評価(Ⅱ)
中西 望
三次元座標測定機を用いた測定において、測定結果に影響を及ぼす要因としてスタイラスのチップ径および測定時のスタイラス角度に着目してその影響を検討し、いずれも本装置の最大許容指示誤差内であることを確認した。
ワイヤ放電加工の断線防止対策について
~断面が凹形状の薄板のワイヤ放電について~
鎌田 和彦
Φ0.2の黄銅線を用いてワーク断面形状が凹形状の薄板材のワイヤカットを試み、加工条件について検討した。その結果、上部ノズルが高く、加工液流量が少なく、ワーク下部に段差があるとワイヤ断線しやすいこと、またワーク段差部分に生じるワイヤ断線は、加工条件過大による集中放電等によるものであることがわかった。
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商工労働観光部産業労働総務課 織物・機械金属振興センター
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