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コロナ禍によるインバウンド消費の減少、急激に進む円安の影響等、企業の海外展開については大きな転換期を迎えようとしています。今回は食品関係を中心とした中小企業の海外展開のためのセミナー「ブランド保護・知財保護の基礎知識と展示会活用方法」を共催しました。
リアルとオンラインのハイブリット形式で行い、当日はリアル・オンラインあわせて35名を超える京都府内外の企業の方にご参加いただきました。
講演では知的財産権とは?という基礎的なお話しから、商標権を取得するにはどのような手続きをとったらよいのか、という実務的なお話しまでとても分かりやすくご説明いただきました。
また、海外で事業展開をする上での「見本市」の効果や出展を成功させるためにはどうしたら良いかということをお話しいただき、潜在顧客の発掘にジェトロ様のミニ調査サービスが使えることや出展前にバイヤーの方へ営業メールをしておくこと等の具体的なポイントをご紹介いただきました。
海外展開を検討している企業様の最初のステップとして、知的財産の重要性や手続き方法、また見本市への出展という明確なビジョンを持っていただけたのではないかと思います。
自社技術のみで新製品や新サービスを生み出すことへのハードルが高まっている中、今回、他社の技術(開放特許) と自社の技術を掛け合わせ、新製品・新サービスのアイデアを創出することを目指し、標記セミナーを共催しました。
15名の皆様にご参加いただき、リアル開催されました。
まず、PATRADE株式会社 代表取締役で弁理士の富澤先生より、開放特許を活用することで新商品のアイデアの切り口になることや、開発コストの削減が可能になるといったメリットをはじめ、実際に開放特許を活用し成功した事例などを分かりやすくご説明いただきました。
また、実際に先生が知的財産の取得に向けて商品等を開発された際、同じ文字でもその文字を図形で囲み外見を変えるといった発想の転換や、実際に市場で売れている商品の名前から着想を得てネーミングを考えられたことなど、先生ご自身の体験談も踏まえた思わず引き込まれるような興味深いお話で、大変盛り上がりました。
次に、グループワーク形式で、開放特許と自社の強みを掛け合わせた、新製品や新たなサービスのアイデア出しが行われました。
一時間足らずの短い間にもかかわらず、商品の機能や特徴を踏まえたネーミングまで発案されるなど、創造性溢れる多数のアイデアが生み出されました。
参加企業様同士の交流も深まり、ここから新たなビジネスが創出されることを期待しています!
今回府と同じくセミナーを共催いただきました(一社)発明協会様、INPIT京都府知財総合支援窓口様など、京都府内には知的財産について無料でご相談いただける窓口もありますので、ぜひご活用ください!
「産業財産権」に関する無料相談|一般社団法人 京都発明協会 (kyoto-hatsumei.com)
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