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大東寝具工業株式会社(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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京都品質QOL向上支援新商品サービス提供企業群

京和晒綿紗 KYO WAZARASHI MENSYA

(令和2年10月30日、ものづくり振興課 足利)

新商品

大東寝具工業株式会社(外部リンク)(京都市伏見区)様。

敏感肌の方向けに天然素材のみで作られた同社の自社ブランド生地「京和晒綿紗(きょうわざらしめんしゃ)(外部リンク) 」を。マスクのあて布としても提供されています。

この生地は、織った綿布から不純物や色素などを除去する晒(さらし)工程について、自動精錬機で40分で済むところを、窯を用いた伝統的な和晒(わざらし)製法により、4日間かけて綿独特のにおいや、糸を紡いだ時に出る油分、綿布を織った時の不純物などしっかりと取り除き、天然の沖縄産澱粉糊で糊付けして仕上げたもの。繊維の1本1本を圧迫しない製法であり、立体的な空気層ができ、吸水性・通気性に優れ、ソフトな風合いが生まれるものです。

eclat(エクラ)12月号(外部リンク)

 

シニア向け「にぎにぎ」と手作りキット版(大東寝具工業株式会社(外部リンク)

(掲載日:平成28年1月7日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

 大東寝具工業株式会社(外部リンク)(京都市伏見区)の大東利幸社長にお話をおうかがいしました。(平成19年度元気印経営革新企業)

 「睡り」をプロデュース

―まずは、御社の特徴について教えていただきたいのですが、たしか社長は睡眠に関する資格をお持ちでしたね。

大東) はい。日本の子どもは世界で最も睡眠時間が短いと言われていますが、睡眠時間の短い子どもの脳の発育がよくないことがわかってきています。また、眠りと成人病などの病気との関連性も明らかになってきています。そんな中、当社は、単に「寝具」の製造販売ではなく「眠り」をテーマに事業を展開しており、私だけでなく社員全員が「睡眠健康指導士」資格を有しており、睡眠に関する悩みや困り事の相談に応じています。お客様に「快眠とくつろぎの創造」について実際に体感・体験していただけるショールームサロン「ねむりの蔵」も本社工場に併設しています。

―とても快適な空間ですね。

大東) 「ねむりの蔵」は自前で作りました。当社では、建築・リフォームも手掛けており、寝具にとどまらず「眠り」をとりまく空間全体を丸ごとプロデュースすることが可能です。

受注生産により、一品一品手作りで

―基本となる寝具について、生産はどうされていますか?

大東) 受注生産により、綿から一品一品手作りで行っています。

―ブランド、商品ラインナップがホームページでも紹介されていますが、既製品が商品棚に並んでいるという類でないわけですね。

大東) はい。受注生産です。模倣されることも多い業界ですが、常に他との「チガイ」を創っていくように心がけていますし、おかげで俵屋旅館様や長楽館様など一流の宿泊施設などに納めさせていただいています。

ジュニア、シニア、働き世代などの「眠り」に向き合う

―今回開発中の「にぎにぎ」とはどんなものですか?

大東) 認知症の問題がシニア世代を中心に広がっていますが、ベビー向けにガーゼでつくった「にぎにぎ」を進化させて、シニア向けに販売するものです。単に「握る」だけでなく、キット化して自ら「作る」ことを体験してもらえるようにします。

―経過はどういったものだったのですか?

大東) 当社では「ねむり読本」を発行するなどして、ジュニアやシニアの睡眠について研究してまいりました。その指導・協力を長年にわたってしていただいている日本睡眠教育機構、滋賀医科大学睡眠学講座教授の宮崎総一郎先生のアドバイスで、名古屋市立大学名誉教授(大脳生理学)の西野仁雄先生にご相談したのがきっかけです。

―ちなみに「ねむり読本」の今後の予定は?

大東) ジュニア、シニアの次は、働き世代向けを予定しています。

繊維業界の「試作ネット」が作れないか

―さて、最後に、課題や今後の事業展開に関する抱負をお願いします。

大東) 日本のものづくりの現場が文字通り疲弊してきており、たくさん受注をとっても生産できない、コストが合わないなどという問題があります。そうならないように高付加価値化によりマーケットを「創っていく」ことが重要ですし、当社では企画開発、生産、広報に至るまで一貫して内製化し、お客様の要望にきめ細かに対応していますが、それ故に、各分野のエキスパートの確保とその社内教育が大きな課題です。多くの企業にとっては外注する先も減り、京都ではなく他地域に仕事を頼むという事態も少なからず起こっている状況です。こうしたことを考えると、繊維業界版の試作ネットのようなものが必要ではないかとも思います。

 

京都の職人の技や知恵を活かした同社のお取組がどのように発展していくか、ますます楽しみです。

 

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp