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株式会社エナミ精機(京都企業紹介)

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オンリーワンの全自動製函システムとカシメ技術

(掲載日:平成29年1月17日 ものづくり振興課)

 株式会社エナミ精機(舞鶴市)江波代表取締役様にお話をおうかがいしました。

オンリーワンの「全自動多品種混流/瞬時切替製函ラインシステム」

まず、事業の概要を教えてください。

江波) 1968年に創業し、現在、従業員約35名で、主に家電メーカーや住設メーカー向けに板金プレス金型の製作、板金関連のFAシステムその他各種自動機の製作、カシメ技術を活かした加工やそのツール開発等を行っています。1978年に米国に輸出開始したのを皮切りに、海外営業拠点の開設を進めるなど、日本の家電メーカー等の海外進出に伴って比較的早い段階から海外にも展開してきました。これまで10か国以上、70社以上の輸出実績があります。

―自動機とは、どういったものですか?

江波) いろいろあるのですが、例えば、洗濯機のステンレス層や外枠をはじめ、冷蔵庫や電子レンジの筐体等の各種家電製品の部品を製造する、薄板板金プレス用の自動加工ライン等です。特にオンリーワンの装置としては、「全自動多品種混流/瞬時切替製函ラインシステム」があります。大量生産の時代から、多品種少量生産の時代へと変遷してきていますね。そうすると、製品の形やサイズが異なるたびに、ラインを止め、金型を入れ替える必要があるわけですが、このシステムは、ラインを止めることなく、完全自動で多様な形・サイズを、必要数だけ一貫で製作することができるものです。こうした様々な開発をしてまいりまして、国内特許は100件以上、海外でも5件を取得しています。

 

めずらしい「カシメ」専門メーカー

―全自動とは、すごいですね。マスカスタマイゼーションの時代を先取りしているようです。次にカシメについてお聞きしたいのですが、そもそもカシメとは何ですか?

江波) 金属の塑性変形を利用することにより、ねじ、溶接を用いずに、金属の板と板を接合する工法です。リベットを用いるケースもカシメに含めることがありますが、金属板だけで接合することができ、これにより、既に塗装してしまっている金属板は溶接すると変色してしまいますが、そうした塗装済鋼板の接合、溶接に適さない金属の組み合わせの接合などに使用されます。実はいろいろなところでよく使われており、洗濯機のドラムや電子レンジの筐体等でも見かけられたことがあろうと思います。

 

―本当ですね。よくあちこちで見かけるものですし、当然、同業者って多いのですよね?

江波) 例えば缶ジュースの缶とか、ドラム缶とか、業界によっては、大手をはじめ多くありますが、家電系では、あまりありませんで、カシメ用のツールを製造しているところは、国内外でも10社に満たないのではないでしょうか。当社は、靴墨入れや菓子入れなどの缶を作るための金型製作からスタートしましたが、当初から得意としていました。現在は、カシメの加工受注、カシメ機械装置の開発、そして「カットロック」「ドローロック」など独自のカシメツールの開発を行っています。

画像:カットロック。生産コストの極小化を追求。長持ち設計でさらに低コスト 画像:ドローロック。機密性が要求される製品に最適。低コスト&短納期にお応えします。

舞鶴からイノベーション

―すごいですね。創業は大阪府八尾市でらっしゃいますね。現在、舞鶴市の平工業団地に立地されているわけですが、どういった経過で?

江波) 以前の工場が手狭でしたので、移転先を探していました。中小企業ですので、人手を確保するのが大変でしたから、大阪ではなく地方へということで、舞鶴市さんの熱心な誘致活動もあり、1990年に移転してきました。ところが、今はまた人手不足の時代ですけれど(笑)。

―舞鶴はいかがですか?

江波) 「住めば都」ですよ。何の不便もありません。京都縦貫自動車道も全通し、京阪神も実際相当近くなりました。ただ、周囲はまだまだ遠いと思ってらっしゃるようで、私たちがフットワークを軽くしているつもりでも、お客様にとっては簡単に「すぐ来て」と言いにくいかもしれないとか留意するようにしています。

―今後の展望はいかがでしょう。

江波) これまでは家電業界を中心にマザーマシン関係の装置開発を中心に行ってきたわけですが、例えば、自動車業界の関係や、医療機器などの新しい分野の開発にも積極的に取り組んでいきたいです。そのためには、特に若い人材にどんどん来てほしいですし、異業種等とのコラボレーションにも取り組んでいければと思っています。

 

今後の展開が大変楽しみですね。

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