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有限会社フットクリエイト(京都企業紹介)

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「歩いて健康・元気で100歳」社会を実現!!

(掲載日:平成31年1月9日 聞き手・文:ものづくり振興課 岩橋)

平成28年度「知恵の経営」認証企業、有限会社フットクリエイト(外部リンク)(京都市)の代表取締役 櫻井寿美さまにお話をお伺いしました。

「日本人の足の環境を良くする」を目指す足の専門店

―まず、御社の概要を教えてください。

櫻井)弊社は、1996年に創業し、「日本人の足の環境を良くする」を企業理念として、「足の悩みを解決する事業」を提供しています。具体的には、個人向けに(1)靴及び靴関連商品、(2)オーダーメイドインソール、(3)フットケアサービスの提供を行い、法人向けに(1)フットケア機器の販売、(2)フットケア講習、(3)提携施設からのオーダーメイドインソール受注サービスの提供を行っています。


(左から、(1)店舗の風景、(2)インソール工房、(3)フットケアルーム)

ドイツ整形外科靴技術に基づいた基礎理論と先端技術を活用

足に関する様々な取り組みを事業化しておられるのですね。事業のきっかけは何だったのでしょうか。

櫻井)もともと私自身は足や靴に関しては素人で、足にトラブルを抱えていたユーザー側の人間でしたが、たまたまあるドイツの靴文化を特集した本に出会ったのがきっかけです。ドイツは健康靴に関して先進国ですが、その本で初めてドイツの靴文化に触れました。その後、その本の作者を訪問し、靴屋でも医者でも解決しなかった自身の足のトラブルが、オーダーメイドインソール及びドイツ製の健康靴によって解消できた経験が事業の原点となっています。

御自身の経験と運命的な一冊との出会いがきっかけだったんですね。御社の事業はそのドイツの技術が根幹をなしていますね。

櫻井)その通りです。ドイツでは第一次大戦後、戦傷による足部障がい者への対処のために、整形外科医と製靴職人とが協力して特殊な製靴技術の開発に着手しました。その後、医者と製靴職人との協働の成果を踏まえた教育システムの確立により、足に問題を抱える人の靴作りに当たる「整形外科靴マイスター」という資格制度が存在しています。私たちはドイツの整形外科靴の基礎理論を学んだ後、マイスターから2年間にわたる技術指導を受け、足のカウンセリングやインソール製作の技術・知識を習得しました。また、現在では、ドイツに現地スタッフを置き、ケルン大学との共同事業や国内外のプロジェクトに携わっているドイツの先進的企業とも信頼関係を築いており、現地の最先端の情報や技術を共有しています。

徹底したカウンセリングとアフターフォロー

すごいですね。そのほかに事業の特徴はあるでしょうか。

櫻井)一つは徹底した「足と靴のカウンセリング」を実施している点が挙げられます。これは足のアーチ、骨格についてスキャナーを用いて把握し、そこで得られた情報をもとに足部関節の可動域、指の状況、皮膚の状態、姿勢、靴の状態などをチェックした上で、足の状態を把握し、改善に向けたアドバイスや商品・サービスの提案を行うものです。また、このカウンセリング時の情報は全てカルテ化しており、お客様の足の状況を適切に把握することで、一人一人に最適かつ間違いのない「品質」を提供しています。

なるほど。

櫻井)もう一つは、アフターフォローに力を入れている点です。お客様は頻繁にお店に来られる方ばかりではないので、オーダーメイドインソールを購入された方には、インソール使用から6ヶ月後、1年後と使用の様子をお伺いするハガキをお送りしています。定期的に足の健康チェックをすることで、常にベストな環境で歩いていただけるようにアドバイスを行っています。また、足や靴に関する情報をニュースレターとしてまとめ、年3回発行するなど、お客様に役立つ情報提供についても力を入れています。

素晴らしい取り組みですね。さらに櫻井さん御自身は大学や大学院に社会人入学し、足と靴の研究を続けてこられたとか。

櫻井)そうなんです。カウンセリングを通じて、足のトラブルは正しい足・靴の情報や知識が普及していないことが原因の一つであることが分かってきました。そのため、社会人入学により、さらなる足や靴、身体に関する知識の習得に努めました。現在も日本靴医学会等に属し、学会発表や論文執筆を行うとともに、自社の多目的スペースでのセミナー活動や市民公開講座などを通じて、正しい足と靴の知識や情報を広く社会に定着させる取り組みにも力を入れています。


(左から、(1)セミナー活動、(2)市民公開講座の様子)

自社の経営戦略のバイブルとして「知恵の経営報告書」を活用

そうなんですね。ところで『知恵の経営』に取り組まれたきっかけは何だったのでしょうか。

櫻井)創業から約20年が経ち、今後、弊社でも事業承継を含めて様々な課題が出てくるとともに新たな事業展開も考える中で、自社の経営の土台部分を見つめ直そうと考えたのがきっかけです。

なるほど。実際に取り組まれてみていかがでしたか。

櫻井)弊社の独自性や強み・弱み、商品やサービスの優位性等を整理するとともに、オーダーメイドインソール市場の動向や社会環境も分析することができ、非常に良かったと思っています。また、意識せずに取り組んできたことが、実は全て同じ方向に向かっていたことや間違っていなかったことにも気付き、これからの方向性にも自信を持つことができました。今でも何かを考える際は「知恵の経営報告書」を必ず見ていますし、自社の経営戦略のバイブルとして活用しています。

―これからも自社の経営戦略のバイブルとしてうまく御活用いただければと思います。それでは、最後に今後の事業展開を教えてください。

櫻井)『知恵の経営』を通じて、常に選ばれる店であり続け、どことも競争しないユニークな事業を続けていくためには、常に技術革新、情報収集、勉強・研究、そして社会へ情報発信を続けていくことが、一番の方策であると気付きました。外部の脅威にも動じない経営を継続していくため、この独自のスタイルを強固なものとし、「歩いて健康・元気で100歳」社会を実現したいと思っています。

今後の展開が楽しみですね。

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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