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株式会社平和熔工所 (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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大物部品加工の一貫対応

写真:社員と横断幕(全員参加。創意と工夫で未来へふみだす確かな一歩)

(掲載日:平成31年1月9日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

株式会社平和熔工所(舞鶴市)の柴田専務にお話をおうかがいしました。

大物部品加工

―造船の町、舞鶴らしい企業様に思うのですが、まず、御社の概要を教えてください。

柴田) 現会長の西忠生の父、現社長・西寛(ゆたか)の祖父にあたる西武次氏が大阪府堺市で創業し、その後、舞鶴に事業を移しました。現在、造船所構内への溶接工派遣・請負が約70名、建設重機や産業機器等の部品製造、発電所などのプラント保修品など工場でのものづくりが約50名で、多様高度な客先ニーズに応えています。もともと、「ひとの活用、派遣」をキーワードにしている会社で、舞鶴にきた当時、現会長は溶接工を車に乗せて造船所への送り迎えをしていたと聞いていますし、関連会社で介護福祉事業をしていますが、訪問介護や訪問入浴など、これも「ひとの活用、派遣」のひとつですね。

―なるほど。それにしても、工場で作ってらっしゃるのも、大変大きな部品ですね。ちょっと他では見たことのないような大きさです。

柴田) 工場でつくっているのは、船舶の部品もありますが、輸出向けの鉱山機械や建設機械の大型部品がより多いですね。最近は、産業機械の大型部品の製作も増えてきました。

 

製缶板金、機械加工、塗装、検査まで一貫対応

―そうなんですね。なんか「ザ 男の仕事場」みたいで、むちゃくちゃ格好いいんですが、火の粉もいっぱい飛んできて(笑)。(工場見学中)

柴田) 溶接もいろいろですよ。大きいけれど微妙なテクニックが必要な難しいところは人間が行っています。それをサポートする装置はポジショナーと言いまして、溶接姿勢と溶接ビードが安定する位置と角度に品物をポジショニングしてくれます。溶け込みがよく、外観が綺麗な弊社の溶接は、こういう工夫の積み重ねで提供できています。また溶接ロボットとの役割分担もしていて、長時間とぎれのない溶接作業を強いられる部分は溶接ロボットに任せています。ロボットのほうがバテませんからね(笑)

 
(左から溶接ロボット、油圧プレス)

―御社の特長については、いかがでしょうか?

柴田) 会社の外からみた旨味は、まず、一貫対応ですね。部材調達、レーザー切断加工、プレス、仮組み、溶接、機械加工、ショットブラスト、塗装、3次元測定、非破壊検査、自社トラックによる配送まで、一貫して対応しています。

 
(左からマシニングセンタ、フライス盤)

―製缶板金関係だけじゃないんですね。ショットブラスト等、珍しいですね。

柴田) そうですね。ショットブラストブースも塗装乾燥ブースも、自動車が丸ごと一台入る大きさですよ。

 
(左からショットブラストブース、塗装乾燥ブース)

―何でもスケールが大きいですね。

柴田) スケールということでは、造船、建設機械、発電所関係の大型部品を、材料、仕掛品、完成品ふくめてドサッと仮置きしておける敷地の広さも大きな特徴です。モノを広げる場所があることは、結構重要です。

―なるほど。3次元測定器までお持ちなのですね。

柴田) これも特長の一つですね。7軸の腕を持ち、四角いものでも丸いものでも立体的に寸法測定することができて重宝しています。ちなみに京都府内導入第1号です!

厚板×スピード×営業力

―そうなのですね。

柴田) もう一つの特長は、重いもの、長いもの、厚い板というとりまわし難いもの扱いながらも、スピードが速いということです。今、目の前に並んでいる板厚は50mmから120mmですね。もっと分厚いのも扱いますけど、他ではなかなか見ないでしょ?

―そうですね。

柴田) スピードといえば、突然の図面変更や図面不備にはじまる追加作業、修正作業は、職人技発揮、弊社のチカラの発揮のチャンスと考えて素早い対応を心がけています。弊社の職人さんは技術の引き出しを沢山持っているので「えー! そんなことができるんや?!」「えっ! もうできたん?!」とビックリしまし、お客さんから「出荷に間に合った。助かった」と感謝の言葉をいただくこともよくあります。

―職人さんの世界となると、スピードとかはちょっと・・・とかいうのが多そうですが、そうではないのですね。それに、営業力もおありのようです。

柴田) 私は、50歳を超えてから当社に入社し5年。学生時代の実習依頼、溶接の経験は皆無で、なにもわかっていません。ただ、これまでモノづくりの世界だけを5社ほど渡り歩いてきた経験と繋がり、休日に得た雑学と繋がりを活かせる環境が(株)平和熔工所にあります。新規顧客開拓では(公)京都産業21の皆様にはたいへんお世話になっています。ビジネス交流フェアで応えきれないほどの多くの新しい引合をいただき、取引にも結び付いています。おかげさまで、取引の始まった顧客企業との信頼は日々深まり、「発注書を送ったから、製作、納入してください。見積もりは納入の頃でよいですよ。」ということも日常的にあります。心がけているのは、下請体質にそまらないこと。「部品を作って終わりではなく、お客様とともに製品を創り上げている」感覚でいることです。「利益率の低い仕事だから、手間をかけないでおこう」という方向ではなく、「他所にできないことをやって、付加価値を高めよう。抜きんでよう!!」という方向。結果として「顧客企業の製品が沢山売れれば、弊社の仕事も増えていく」ということでしょうか。そういう長期の目標と製品メーカーで培った経験をもって、会長、社長の下、プロセス改善、顧客開拓などに取り組ませていただいています。

―素晴らしいですね。

柴田) 響きあって働くのは楽しいですよ! 引き続き、様々な企業さんとコラボレーションしていきたいですね。

 

今後の展開が大変楽しみです!

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