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マクセル株式会社 (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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ロボット・ドローン用 標準電池パック

(掲載日:平成30年5月11日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

 

マクセル株式会社(京都本社:大山崎町)エナジー事業本部 新事業推進本部 企画部長の田村礼仁様にお話を伺いました。

オリジナリティ溢れる製品の数々

―本日は、ロボットやドローン向け電池について伺いたいのですが、その前に、御社の概要を教えてください。

田村)当社は1960年に設立され、現在従業員数は約4,000人(連結)です。2016年4月に京都本社を設置し、東京本社との2本社制に移行しました。

さらに、2017年10月に日立マクセル株式会社からマクセルホールディングス株式会社に商号変更、持株会社へ移行しました。マクセル株式会社は傘下の事業会社です。事業セグメントは大きく3つあります。1つ目は、リチウムイオン電池やEV電池材料などの「エネルギー」、2つ目は、粘着テープ、車載レンズユニット、ICカードリーダライタなどの「産業用部材料」、3つ目は、健康・理美容機器、プロジェクターなど映像機器、記録メディアなどの「電器・コンシューマー」です。

―マクセルと言えば、電池はもちろん、私の場合は、昔、カセットテープをよく使っていた記憶があります。

田村)ありがとうございます。アルカリ乾電池は当社が1963年に国内で初めて生産し、カセットテープは1966年に同じく国内で初めて商品化したものです。マクセルという社名は、創業製品である乾電池のブランド名MAXELLが由来で、その意味は「Maximum Capacity Dry Cell(最高の性能を持った乾電池)」です。記録メディアは次々と形を変えていますが、電池はいつの時代もなくならない息の長い事業ですね。

  

電池ラインナップNo1が誇る“最高の性能と信頼性”

―しかし、その電池も、時代のニーズに応じてさまざまなものを世に送り出してこられたわけですよね。

田村)はい。当社は1960年代当初から現在に至るまで、例えば携帯ラジオ、クォーツ式ウォッチ、ゲーム機、携帯電話やスマートフォン、ドローンなどさまざまな社会のニーズに対して、アルカリ乾電池をはじめ、酸化銀電池、リチウムイオン電池、コイン形二次電池など多種多様な電池を他に先駆けて開発し、提供してきました。

―マクセルの電池事業の特長を教えてください。

田村)アルカリ乾電池など、市場規模の大きいものは他社がシェアを獲得していますが、当社は特定用途に特化したユニークな技術を必要とする電池の開発に積極的に取り組んできました。その結果、電池のラインナップの多さでは業界トップクラスであり、ニッチな分野では、シェア1位のものが少なくありません。これが一つ目の特長です。

―いいですね。

田村)2つ目は、信頼性の高さ、性能の高さです。一例として現在世界シェア1位の耐熱コイン形二酸化マンガンリチウム電池は、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)などで用いられるものですが、約2,000G(300km/h走行に相当)の加速度にも耐え、同時にマイナス40℃~プラス125℃という過酷な温度環境にも耐える電池で、この信頼性や性能は、マクセルだからこそ実現できていると自負しています。また、今、世界ではリチウムイオン電池の発火事故がニュースになっていますが、当社製品はリコールゼロです。

ロボット用リチウムイオン標準電池パック

―素晴らしいですね。では、ロボット用電池について教えて下さい。どんなものがありますか?

田村)ロボットも電源がなければ動作しません。マクセルは、介護用ロボット、案内ロボット、サービスロボットなどに搭載する電源を標準パックとして用意しています。標準品のため、電池設計費、金型作製の開発コストなどが最小限ですみ、小ロット対応も可能です。

―ロボット自体が少量多品種ですから、それはありがたいですね。

田村)それに、ロボットは長時間動き続けることも多いですから、発熱・発火を抑えるべく、過放電、過電流、過充電などの停止保護など電池異常モードの防止を必須機能として備えています。また、残量表示や通信機能により機器利便性の向上も図ることができます。

ドローン用インテリジェントリチウムイオン電池パック

―では、ドローン用電池とはどういったものでしょうか。

田村)ドローン用のインテリジェントリチウムイオン電池パックを開発しました。ドローンは、空撮、インフラ点検、測量、セキュリティ、農業など幅広い用途での活躍が期待されていますが、その電池パックを、専用充電器、アタッチメントと組み合わせたシステムとしてご提供します。安全性はもちろん、使い勝手などについてお客様からいろいろな要望をいただき、それに応えるため開発しました。

―安全性についてはいかがでしょう?

田村)まず、「Made in Japan」である自社製のリチウムイオン電池を用いること、次に、コード類が表に出ないパック型とすることで、コード切断のリスクもゼロにしています。また、過充電保護、過放電履歴保護、短絡保護といった各種保護機能を搭載しているほか、専用の充電器にも、過電圧保護などの保護機能を搭載しています。

―なるほど。使い勝手についてはいかがでしょうか。

田村)電池交換を手軽に行えるように、専用アタッチメントで簡単・確実にドローン本体に固定できるようになっており、面倒なコネクタ配線やベルト巻きなどが不要です。電池残量も5段階のLED表示で簡単に確認できます。

―いいですね。

田村)さらに、専用充電器には、自動的に過充電を防ぐ保護機能を搭載し、充電中の監視を不要とするなど、煩わしさも解消するものです。充電にあたっては4個まで電池パックをセットでき、切り替え充電方式で自動充電します。1パックあたり、約1時間でおよそ80%の充電が完了します。また、電池の寿命や使用回数を細かく診断し、LED表示で取換時期をお客様にお知らせする機能も搭載しています。

―素晴らしい。

田村)引き続き、多様でニッチなニーズにお応えし、さらに新しい付加価値を生み出していきます。


(Japan Drone 2018 出展の様子)

 マクセルの今後の展開がますます楽しみです。

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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