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応用電機株式会社

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京都品質 

超音波骨密度計LD-100(応用電機株式会社

(掲載日:平成28年1月4日 聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

 応用電機株式会社の代表取締役・茶屋誠一様とメディカルチームマネージャーの米田勇太郎様にお話をおうかがいしました。

 仕事を断らず、雇用を増やすーを繰り返して会社を大きくした

―まず、御社の概要を教えてください。

茶屋) 昭和35年創業で、私は2代目社長なのですが、現在、従業員約560名で半導体検査装置等の計測・制御装置、計測用電源など、大手電気・電子機器
メーカー様向けにEMS(製造受託)、DMS(設計受託)を行っています。

―どうやってこれだけの規模の会社に成長されたのですか。その秘訣はなんでしょう?

茶屋) そうですね、忙しくてもお客様からの難題を「やります!」と言って喜んで挑戦する。そうしたら雇用を増やさなければならない、そうしたらもうひと踏ん張りして仕事を取ってこなくちゃならない、という繰り返しでしょうか。仕事を断らずにやってきたら、こうなったわけです。

EMS・DMS一貫対応

―どういったところが強みですか?

茶屋) もともと、計測や制御を得意とするいわゆる電気屋で、回路設計から基板実装、配線まで何でも対応してきましたが、ある時、電気だけでなくメカ部分も一括して受注してくれとお客様から言われ、最初は協力工場さんにお願いして対応してましたが、結局、メカ(機械、組立)屋さんをM&Aして機械の技術を取り込みました。その後、板金加工や機械加工もグループで内製化するようになりました。お客様は、エレクトロニクス屋に、メカも求められます。同じように、メカ屋さんにもエレクトロニクスを求められます。そうした中で、その両方を内製化できたことが大きな強みとなりました。

―同業他社との比較で言えばどうでしょうか?

茶屋) 私たちのような規模で、EMS・DMSという受託に特化し、開発・設計・調達・生産(基板実装、加工、組立)・検査・保守サービスまで一貫対応しているところはないのではないでしょうか。工程別にみれば、他社の方が技術的に優れていることもあるかもしれませんが、一貫して内製化しているので、品質・納期面でお客様に安心していただける総合力が強みです。

ものづくり職人集団でありたい

―EMS・DMSに特化と言いますと?

茶屋) 従業員が多くなったら、普通は、自社製品、自社ブランドをお持ちですし、一般的にはそれを目指す会社が多いと思います。しかし私たちは、ごく一部の例外を除いて、自社製品を作っておらず、「ものづくり」そのものを目的としています。従業員には「職人集団」になってほしいと思ってます。 「ものづくりのプロとして食べていけることに幸せを感じる」「ものを作ることに幸せを感じる」―そういう人に当社に集まってほしいです。それが結果的に、ものづくりに高付加価値を生み、技術・品質・納期を極めることにもつながると考えています。

超音波骨密度測定装置LD-100―これまでできなかった骨密度等の「変化」測定が可能!

―さて、今回開発されている「超音波骨密度測定装置LD-100」について教えてください。

茶屋) 当社で数少ない「自社製品」の一つです。手首にある橈骨(とう骨)に超音波を照射した際に生じる高速波と低速波の2波を検出し、骨密度だけでなく骨の厚みや質をも計測する世界初の装置です。超音波も電気もつまるところ同じ「波」なので、当社の強みを活かして、高感度センサーと独自の演算システムにより、2波それぞれの音速や減衰率など伝搬特性の個別解析を行い実現しているものです。

―ユーザーにとってのメリットはどういうことでしょう?

米田) 女性アスリートのホルモンバランスに起因する疲労骨折が問題になるなど骨密度等の測定が注目されています。本製品では、まず、これまでできなかった、骨の「変化」を様々なパラメータで把握することができるのがメリットです。一般に骨密度の測定は、X線を使って行われていますが、X線被曝があり何度も繰り返し測定するには適しません。本製品は、超音波を使用しており人体に影響がありませんので継続的に測定ができ、女性アスリートはもちろん子どもや妊婦なども継続的に測定できることで、骨の「変化」という新しいデータが取得でき、結果としてそれは「新しい診断」につながる可能性があります。既に学校等と連携して取組を開始しているところです。

コンパクトで持ち運びも便利!

―他にはどんなメリットがありますか?

米田) X線のように放射能が漏れ出さないような隔壁も不要ですので、コンパクトに持ち運びができ、どこでも検診ができます。企業様などでレンタルして使って頂いている実績もあります。

―逆に課題はどんなことでしょうか?

米田) 骨粗鬆症学会で定められているガイドラインでは、X線での診断が基本となっていますので、臨床現場での適用には壁があります。そのため現在は研究用途でご使用頂き、成果を学会等でご発表いただいているところです。

「ものづくり」にまっすぐに取り組まれる同社。
「新しい診断」を切り拓く超音波骨密度測定装置LD-100。
今後の発展が楽しみです!

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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