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株式会社room6(京都企業紹介)

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「世界に浸るゲーム体験を」

(掲載日:令和2年12月24日、聞き手・文:ものづくり振興課 植村、中尾)

room6 

 株式会社room6(外部リンク)の木村征史CEOにお話しをお伺いしました。

ゲーム開発を手がけながら、開発者を応援するパブッリッシャー

 --京都でゲーム開発をされていらっしゃいますが、設立はいつでしたか?

 木村)room6は2010年に設立したスマホアプリ開発企業subakolabから、2014年にゲーム開発専業の会社としてスピンアウトし、オリジナルゲームの販売を開始しました。その後、2018年に株式会社subakolabと合併し、株式会社room6となりました。最初から数えると今年で10周年を迎えました。

 --現在ではゲーム開発だけでなく、パブリッシュ事業(個人製作等のインディーゲーム販売支援)もされていますが、どのような経緯で始められたのですか?

 木村)2015年からBitSummitをはじめ全国のインディーゲームイベントに積極的に参加していて、その中で多くのインディーゲームクリエイターと知り合うことができました。彼らは「命を削って」ゲームを創っています。昼間は他の仕事をしながら夜や休日にゲーム開発をする人も多く、宣伝・販売に関わる仕事やNintendo Switchでリリースするための仕事を私たちがサポートすることでゲーム開発に集中してもらいたいという想いでやっています。また、クリエイターの経験と生活費を支えることができればと、受託開発の仕事の一部を手伝ってもらうようなこともあります。

 --なるほど!「インディーゲームクリエイターの力になりたい」というのがパブリッシュ事業をされている理由なのですね。BitSummitと一緒です!ところで木村さんには、今年のBitSummitの公式番組(外部リンク)にもご出演いただきました。インディーゲーム業界初の取組としてレーベルを立ち上げられたとのことですが、改めてお話を聞かせていただけますか?

ヨカゼ

 木村)今年の5月7日にインディーゲームレーベル「ヨカゼ(外部リンク)」を立ち上げました。インディーゲーム市場は、Steamを始めとするオンラインの販売プラットフォームの充実もあって、大量の作品の中で1つ1つが埋もれやすくなっている節があります。そんな中、レーベル「ヨカゼ」は作品のブランディングによる付加価値を念頭に置いていて、「情緒ある世界の体験をあなたに」というように、ピクセルアートの雰囲気を大事にした作品を厳選し集めることで、レーベル内の作品が気に入ったお客様が、雰囲気の近い別の作品も楽しむ機会が増えることを期待しています。アンリアルライフのhako生活さんと一緒に立ち上げた取組ですが、お陰様で様々な反響はあって、今後もラインナップを増やしていく予定です。

 --今後の展開が非常に楽しみです。

 

 ゲームクリエイター×アニメーターのコラボ

 --ゲームでも最近はアニメーションのムービーがあるものなどもありますが、ゲーム業界でのアニメーション需要はどうでしょうか。

 木村)今後、需要は増えてくるだろうと思います。実際、海外からの発注で「日本っぽい」アニメーションのカットイン(5秒程度の短尺のもの)をお願いしたいという依頼も出てきています。また、ゲームの中でも、ドット絵でもなんでも、基本的には動きの表現が必要なので、キャラクターを動かすプロであるアニメーターならではの動きの表現やカット構成などの観点があるのはとてもいいですね。例えば、ピクセルアート(ドット絵)の静止画や1枚絵のイラストレーションを描ける人はたくさんいますが、これに動きをつけられる人材は意外と少ないんです。今、製作中のオリジナルゲーム「Horizon」でも登場キャラクターの日常の何気ない動きまで大事に作っていきたいと思っていますが、アニメーターとのコラボは興味があるんですけど、アニメ業界とはなかなか繋がりがなくて・・・

 --京都府ではゲーム×アニメなど異なるコンテンツのクリエイターが交わることで新たな価値を生み出すための支援にも力を入れていますので、ぜひこれをキッカケに一緒に考えていければと思います。

Horizon

 

 

 

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