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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(2023年5月23日ものづくり振興課 足利・水口・須惠)
Smart Tissues株式会社(外部リンク)(京都市)の共同創業者デニズ ズフル氏にお話をお聞きしました。
3Dバイオプリンティングとは、実際の患者の組織モデルあるいは設計した組織モデルを「厳密」に再現するもので、細胞とポリマーマトリックスの混合液バイオインクを「プリント(積層等)」するものです。
世界保健機関によれば、5分ごとに1人が移植待機リストに追加され、移植を待っている間に毎日約20名もの方が亡くなっているそうです。
3Dバイオプリンティングは、構造に厚みがあって不均一な臓器の作製等に期待される技術で、既に複数の層からなる皮膚の作製は進んできているとのことです。
同社のバイオインクは、固有の抗菌特性を備えたキトサンなどを含み、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対しても芳しい試験結果を得るなど、優れた特性を有しています。
今後、バイオプリンティング・ラボの創設や製造プロセスの最適化等を進めていかれる予定です。
実際の患者の組織モデルを、患者由来の細胞によるバイオインクを用いて再現する時代になれば、まさにSFのような個別化医療の時代を迎えることとなりましょう。
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