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株式会社ユメコム(京都企業紹介)

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京都品質

ワーク&ケア フォーカス プログラム

(掲載日:平成29年7月12日)

ユメコム樣の新サービス「ワーク&ケア フォーカス プログラム(外部リンク)」のご案内です。

ワーク&ケア フォーカス プログラム

シニアサポートデスク

(掲載日:平成28年5月13日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

株式会社ユメコム(外部リンク)の橋本常務取締役にお話をおうかがいしました。

老後、介護等に関する「真の」よろづ相談

「シニアサポートデスク」とはどういったものですか?

橋本) ご自身の老後やご家族の介護、相続について相談することができるコールセンターで、カウンセラーが解決までのお手伝いをいたします。ご本人からのご相談も、ご家族の方からのご相談にもご対応しています。法律の知識を必要とする場合などは、提携のサポーター(各分野の専門家)をご紹介することもできます。

―どういった相談があるのですか?

橋本) 本当に様々です。ご自身のことについては、例えば、一人暮らしで老後の住まいについて教えてほしい、老後に向けて自分の財産を整理しておきたい、夫も子どももいないので将来の相続が心配だ、遺言を残したいがどうしていいかわからない、後見人制度って何か教えてほしい、などといったことです。ご家族のことについては、認知症の親を見てくれる施設を紹介してほしい、親を介護しているが毎日が不安だ、親の老後のためにリフォームについて相談したい、遺品を整理したいがどのようにしたらいいのか、などといったことです。「高齢一人暮らしだが家族には万一の時にも世話になりたくないが、どうしたらいいか」「仕事中に母が何度も電話してくる、どうしたらいいか」といったご相談もあります。

―本当にバラエティに富んでいますね。これらの相談に対応するには相当幅広い知識も必要ですね。

橋本) そうですね。介護保険のこと、高齢者向け施設や住宅のこと、家事代行サービスを始めとする民間の様々なサービスのこと、相続や後見人などの様々な制度のことはもちろん、本当に幅広いです。「危険だから車の運転は控えるようにと、家族に言われた」という高齢者の方からの相談には、今お持ちの車の売却方法についてお伝えするところまで対応しました。相談を聞くだけではなく、具体的な解決に向けたご提案をすることが私どもの使命です。本当の意味での「なんでも相談」「よろづ相談」です。

保険販売会社でありながら「事故が起こらなければいいのに」という思いがきっかけ

―この事業を始められたきっかけは何ですか?親会社の株式会社エスアールエム様は保険販売会社でらっしゃいます。

橋本) 株式会社エスアールエムは、京都府域の福祉・介護分野に特化した保険を扱っている保険販売会社です。ボランティア活動中や福祉・介護事業運営上の事故における損害賠償保険など、福祉・介護分野に特化しています。

―福祉・介護分野に特化しているメリットといいますか、意味合いとは何でしょう?

橋本) 例えば、グループホームから入居者の方に事故が発生したという連絡を受けたとしましょう。「グループホーム=認知症の方の施設」ということを当然知っておりますので、事故に至る経緯・背景を把握できます。また、後見人がいらっしゃる方かどうかなどにも考えが及び、事故対応を的確かつスピーディに進めることができます。

―なるほど。

橋本) ただ、保険は「事故が起こってから」の対応になります。一所懸命に介護されていても不幸にして事故が起こってしまう、ご家族も介護保険制度の知識が十分でない故に不安になられる・・・など、現場には課題がいっぱいです。そうした現場を多く見てきて、心から「事故が起こらなければいいのに」「もっと様々な情報・知識をサポートしてあげられたらいいのに」と思うようになりました。そして、エスアールエム社長・柴山と始めたのが「シニアサポートデスク」です。

企業のコールセンター業務や福利厚生サービスを代行

―すばらしいですね。この取り組みの難しいところはどういったことでしょうか?

橋本) いただいたご相談の背景、そこに秘められた真の悩みまでしっかりとヒアリングしなければなりません。同じ世代の方々であっても、元気かどうか、家族との関係はどうか、今まで生きてこられて培ってこられた価値観はどうか、といったように、本当にお一人ひとり様々です。ですので、電話でお話を聞きながら想像力を膨らませて受け答えをしていかねばなりませんし、初めて話す私どもに関して「話してもいいんだ」と思っていただき、どんどんお話をしていただく、お悩みを引き出していく力が必要です。とても難しいのですが、とてもやりがいもあります。

―簡単に真似できるサービスではありませんね。

橋本) もう15年以上やっています。現在、これまで蓄積してきたノウハウを、知的財産として社内で共有化するため、ヒアリングのフローパターンのテキスト化を進めています。

―ビジネスモデルはどうなっていますか?

橋本) 大きく2つあります。まず1つは、企業様のお客様向けのコールセンター業務の代行です。例えば住宅メーカー様にとっては、家を建てられたお客様との関係を継続し、リフォームその他につなげていくストックビジネスへの進展を図るツールになります。もう1つは、企業様の従業員福利厚生サービスの代行です。仕事と介護の両立に悩む現役世代が増えています。

高齢社会、男女共同参画社会の「仕事と介護の両立」支援へ

―「仕事と介護の両立」ですか。「仕事と育児の両立」も含め、多くの皆さんがお困りだと思います。昔から今のように困ってきたのでしょうかね?

橋本) そうですね。特に近年は、様々な社会現象が背景になっています。平均寿命の伸長、少子高齢の進展、核家族化などです。加えて今は、男女共同参画の時代であり、男女かかわらず現役世代の負担を増しているのでしょう。また介護は、突然始まりいつまで続くか分かりません。

―なるほど。「仕事と介護の両立」相談、ますます増えそうですね。

橋本) 総務省「就業構造基本調査」によると、毎年10万人を超える現役世代が介護・看護のために離職しています。責任感が強い人ほど自分の親の介護は自分しかできないと思い込み、ひとりで抱え込み、その果てに「介護離職」されます。しかし問題の根本はそれだけではないので、結局うまくいかず悩んでしまわれるケースが多くあります。当社では「介護」が離職のキーワードにならない職場づくりを目指して、お手伝いをしてまいります。

 

今の社会課題に真正面から取り組まれる同社。今後の展開に一層期待が高まりますね!

 

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