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Calebさん、Deyaniraさん(みんなの京都)

グローバル・エコシステム形成プロジェクトの一環で、京都で住まう、働く海外出身の皆さんの実情を紹介する「みんなの京都」です。

みんなの京都 京都府の産業支援情報

 

外国人大学生インターンによって完成した新製品!

Calebさん、DeyaniraさんらCRCC Asiaインターン生のみなさんが開発してきたPITTAN社の製品が出来上がってきました!!

ピッタン社新製品の写真

テクノロジー分野のマネージャーを目指す家族思いの米国大学生

(2023年7月10日更新、ものづくり振興課 足利)


右から、辻本さん、Calebさん、Deyaniraさん

ものづくり振興課も連携して実施していますCRCC Asia「米国大学生インターンプロジェクト」で、株式会社PITTAN(神戸市/辻本代表取締役CEO)(外部リンク)でインターンを行っているCalebさんと、Deyaniraさんにお話をおうかがいしました。

米国の同じ大学の学生が、日本で初めて知り合う

--こんにちは!こちらがクリエイティブラボ神戸(外部リンク)ですか!初めて来ました。

辻本)はい、私たちは個室に入っていますが、シェアオフィスや、机単位で借りられるシェアラボもあるんですよ。

 

--おお、バイオ世界一のボストンで見た風景だ!すごい。

辻本)今回、私たちは、「米国大学生インターンプロジェクト」で10名のインターン生を受け入れています。テキサス工科大学、UCLA、そして豪州からいらっしゃっています。

--米国だけでなく豪州の方もいらっしゃっているのですね。御社のどんなプロジェクトに関わっておられるのですか?

辻本)はい、それをご説明するために、まず当社がどんな事業をしているかご紹介しますね。当社では、体脂肪計やフィットネストラッカーのような気軽さと簡便さで、肌の健康美に関わる指標をトラッキングできるサービスを提供しています。具体的には、お客様には、この汗採取パッチを2~3分貼り付けることで、極微量の汗に含まれる成分を簡便に採取していただきます。それを当社に送っていただき、当社は汗中のアミノ酸分析を行い、その結果をアプリで確認いただけるというものです。

 

--なるほど。

辻本)まずは美容分野からスタートしていますが、将来は医療分野、さらには人間だけでなくペット業界も視野に入れています。

--おお!

辻本)そして、現在、液体クロマトグラフを用いて分析を行っていますが、本来アミノ酸分析だけでなく様々な分析ができるものであり、本事業からすれば高機能なものです。そこで、今回、この工程をよりシンプルなものにするという新規プロジェクトに、インターンの皆さんに関わってもらっているのです。

--すごいプロジェクトですね!

辻本)逆にインターンの皆さんがすごくて、私たちが思っていた以上のものになりそうです!それもこれも、京都府ものづくり振興課さんが「米国大学生インターンプロジェクト」の情報をメルマガで送ってくれたおかげです。メルマガを受け取って2分後には、「受け入れたいです!」って連絡しましたからね!(笑)

--そうでしたね!(笑)

辻本)10人のインターン生のリーダーを担ってくれているのが、Calebさんと、Deyaniraさんです。

--改めまして、こんにちはー!どちらからいらっしゃったのですか?

Caleb)テキサス工科大学を卒業したところです。

Deyanira)私は、テキサス工科大学を12月に卒業するところです。

--お二人はお知り合いですか?

Caleb)いえ、今回のプロジェクトで初めて知り合いました。

--なんと、同じ大学なのに、この日本、神戸で初めて知り合ったのですね!

「親」「先祖・家族」への思い

--さて、大学を卒業された、あるいは、まもなく卒業するとのことですが、今後どうなさるのですか?

Caleb)私はテクノロジーに興味があるので、弁理士になりたいのです。だから今日から37日後にはロースクールに入学します。

--弁理士に?!

Caleb)私の父は、実は、京都の三菱自動車で8年間勤務していたこともあるのですが、飲酒運転を犯した運転手のせいで亡くなってしまったのです。その父の夢が弁理士になることだったのです。私は父の遺志を受け継ぎ、父がなりたいとあこがれていた弁理士になりたいのです。このプログラムのおかげで、夢の実現に一歩近づいていると思います。理由は、技術に関する実務に実際に関わることができたからです。

--私も子の父ですけど、そんな風に思ってくれるかなあ?!(笑) すごくいい話なのですが、そんないいお答えをしていただくのに見合う質問しましたっけ?何を質問していたか、わからなくなりました(笑) ああ、今後どうなさるかという質問でしたね。Deyaniraさんは?

Deyanira)私は卒業したら、MBAを取りに行きます。そして、技術系の組織をマネジメントできるようになりたいのです。両親はペルーからテキサスに移住してきました。両親の両親、つまり祖父母が頑張ってくれたからこそ、両親は移住できたわけです。家族、先祖のみんなが、自分より子どもに、より良い教育を受けさそうとしてきたおかげです。だから自分も頑張って同じようにするつもりです。

--ほう!

Deyanira)このプログラムでは、学校では学べないことを学べました。エンジニアリングを改めて学べましたし、プロジェクトマネジメントに携わることができました。

--親、先祖・家族への思いが溢れていて、なんとなく日本でやや希薄になっているのかもしれないのですが、とても感銘を受けました。

「勤勉の国」日本で見た米国人の頑張り屋さん

--このプログラムの良かったことをお聞きしましたが、苦労なさっていることは?

Caleb)めっちゃ最高ですよ!強いていうなら、メンバーがたくさんいますので、グループリーダーとしてみんなに受け入れられているのかなと思う時はあります。自分の指示したとおりに動いてくれないこともあるし、それが貯まってくるとイライラすることもあります。

--まあ、10名ものメンバーが一斉に集えば、そういうことは必ずありますよねえ。

Deyanira)私は一人も取りこぼさないように努めました。まあ、それもこれも結果がうまくいっているからかもしれませんが、コミュニケーションが一番の成功要因です。

辻本)Calebさんは軍曹タイプ、Deyaniraさんは調和型ですね。

--お二人とも技術系のマネジメントを志しておられるので、10名ものメンバーが集って技術系開発をする現場のリーダーという経験は、まさにうってつけだったと思います。しかし、それは日本、神戸でなくとも、テキサスでも機会がないわけじゃないですか。どうして日本だったのですか?

Caleb)アメリカの大学は、インターンで海外経験を積ませようとしています。テキサス工科大学からも世界中にインターンに行っています。

--ほう。では、なぜ日本?

Caleb)父が京都・日本に居たことがあることが大きいですが、日本は勤勉の国というイメージがありました。言語も文化も違う厳しい場所に身を置いてチャレンジしたかったのです。

--偉いですねえ。

Caleb)「迷惑になるようなことはしないようにしよう」と思って来たので、今だから言いますけど、最初、食べ物をどうしていいか分からなかったから、最初の数日は飲まず食わずだったのです。

辻本)えー!!言ってよー!!(笑)

Deyanira)私は、母が海外旅行好きなので、家でもよく海外の話を聞いていました。しかし、私の家族は英語とスペイン語ができますから、あまり言葉で困ることもないのですが・・・

--ペルーはスペイン語でしたね。

Deyanira)はい。でも、母もアジアはほとんど行ったことがなく、アジアの話はほとんど聞いたことがなかったのです。だから「アジアだ!」と思ったのです。

--お二人とも、ほんとに頑張り屋さんなんですねえ。

アメリカのレディ―ファーストや乗り物事情

--さて、日本での暮らしはどうですか?

Deyanira)今、「尼崎センタープール前」の宿舎に住んでいるのですが・・・

--遮ってすみません。さっきから気になってたんですけど「レディーファースト」じゃないんすね(笑)

Deyanira)うーん、「レディーファースト」と言ってくれるのは、70%くらいの人じゃないかしら。

--Calebさんは、貴重な30%の方なのですね!(笑)

Caleb)「尼崎センタープール前」と・・・

--やっぱりレディ―ファーストせんのかい!(笑)

Caleb)「尼崎センタープール前」と「尼崎」で間違ったりします(笑)

Deyanira)電車の種類がいろいろで、わかりにくいですね。

--いずれも慣れの問題では?

Deyanira)テキサスでは、車ばかりですから、電車に乗らないのです。

--なるほど!決済はどうしているのですか?スマホ決済?

辻本)そこは『ICOCA』で。

--なるほど。

みんなで

シーフードも野菜も食べないテキサス内陸部

--では、日本の食は慣れましたか?

Caleb)日本に来て初めてシーフードを食べました。

--はあ?!テキサスにも海ありますやん。

Caleb)たしかに、ヒューストンなど海側の地域ではシーフードを食べます。しかし、テキサスの州都ダラスや、テキサス工科大学のあるラボックは、海から数百キロ離れた内陸です。シーフードなどありません。

--そうなんですか!

Caleb)父は、日本に来ていましたから、魚を持ち帰ってきましたが、母は魚の臭いも嫌いで、父以外は誰も食べなかったのです。

--初めて食べた魚はなんですか?

Caleb)かつおのたたきです。

--日本の食では何が好きですか?

辻本)『じゃがりこ』が好きやね!(笑)

Caleb)そうそう!『じゃがりこ』!日本のカレーもとてもおいしい!うどん、そば、ラーメン、お好み焼き、たこ焼き、そばめし・・・。

辻本)お好み焼きの中のキャベツに感動してたね。「これキャベツですか?こんなにおいしいキャベツ、初めて!」って。

--はあ?!

Deyanira)私も日本に来て初めて野菜がおいしいと思いました。

Caleb)そう、テキサスでは野菜を食べない。フレッシュでないし、デリシャスでもない。地産地消じゃないから。

--じゃあ、何食べるの?朝昼晩の順番で教えてくださいよ(笑)

Caleb)Deyaniraからどうぞ!

--ここでやっとレディ―ファースト!(笑)

Deyanira)朝は、パンケーキ。休みの日には小麦粉から作ります。焼きあがったら、ジャムやバターをたっぷりつけて。

--昼は?

Deyanira)ぺリビアン料理と言いまして・・・こんなのです。

 

--チャーハンやん!焼き飯やん!

辻本)フライライスですね。

--これは、お休みの日に作ってるということですよね。大学に行ってる平日は?

Deyanira)サンドイッチですね。中身はチキンとか。

--うーん、夜は?

Deyanira)昼にがっつり食べるので、食べないことも多いですが、食べるとしたらピザですね。

--うーん・・・。Calebさんは?

Caleb)正直に言いますけど、私はもっと偏っていますよ。朝は、食べません。昼は、毎日、自分で作ったサンドイッチです。日本のパンは白いものばかりですが、サンドイッチ用のパンの種類は、ライ麦のものとかたくさんあります。具は、チキン、チーズ、マヨネーズ、後は、そうそうトマトとオニオンだけは野菜ですが入れることがありますね。毎日同じものです。

--うーん、夜は?

Caleb)違う種類のサンドイッチです。これです。

 

--ハンバーガーやん!

Caleb)ハンバーガーはビーフの場合だけで、その他は全てサンドイッチと言います。これを食べたら、毎日5km走ります。

--みなさん、食事を楽しむという感じもあまりないですねえ。

Deyanira)食事を楽しみたいけど、学業で忙しいし、ジムにも行けない。食べた後で罪悪感がありますよ。でも、これでも18kg痩せたんですよ。

Caleb)私も18kg痩せたよ!

--痩せる前の写真とかないですか?見せて!

Deyanira)こんな感じですね。

--衣装、素敵ですね!!Calebさんのは?

Caleb)これです。

--サングラスかけた普通の男前ですやん!(笑)

Caleb)足利さんは、カロリー計算とかしてないのですか?

--僕はしてません。いやあ、皆さん、こんな食生活だったら、カロリー計算したり、ダイエットしたりするの、分かりますね!日本食が「ヘルシー」と言われる事情がよく分かりました。同じ「ダイエット」「ヘルシー」でも、日本人が言ってるのと、アメリカ人が言ってるのとでは、スケール感が全然違いますねえ(笑) ところで、ベネズエラの方がビーンズの甘いものは食べないとおっしゃってたのですが、ペルーはどうなのですか?

Deyanira)たしかに食べません。日本に来て、甘い小豆は最初は「異文化」でしたね。

奨学金、家族。世界のどこに居てもハッピー

--では最後に将来について。

Caleb)どこで働いているかは分からないですが、弁理士になって、奨学金を返して、そして家族を養いたいです。

Deyanira)MBAの学校を卒業したら、まずは奨学金を返したいですね。ボーイフレンドも同じ道を進むのですが、二人でスタートアップ企業を立ち上げたいです。そして、将来は早期リタイアして、家族と過ごしたいですね。母によく育ててもらったから、母の面倒を見たいです。世界のどこに居るかはわかりませんが、どこに居ても私はハッピーです。

輝かしい未来が拓けている素晴らしいお二人でした!

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