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田中さん(みんなの京都)

グローバル・エコシステム形成プロジェクトの一環で、京都で住まう、働く海外出身の皆さんの実情を紹介する「みんなの京都」です。

みんなの京都 京都府の産業支援情報

日本から日本文化の発信を

(2023年4月10日、ものづくり振興課 足利)

現在、自ら事業を営みながら、京都の産品を紹介するYoutuberでもある田中さんにお話をおうかがいしました。

憧れの日本へ

--中国から日本にいらっしゃったそうですね。

田中さん)約20年前、高校卒業後、大阪の日本語学校に入学しました。

--どうして日本を選択されたのですか?

田中さん)当時の日本は、中国よりもずっと所得の高い、みんなが憧れる国だったのです。一人っ子政策のため、妹が生まれた私の両親は国にお金を払い、母は仕事を辞めなくてはなりませんでしたから、貧乏だったのです。

大阪にあって京都にないもの

--そうだったのですね。では、大阪を選択されたのは?

田中さん)親戚が大阪に居たからです。大阪や神戸は、中華街があってコミュニティがあるのです。

--中華街がコミュニティ?

田中さん)食事したりお酒を飲んだりしていたら、知らない人どうしでも、自然と声を掛け合いますからね。中国人どうしで群れたいわけではないのですが、日本のことが分からないことだらけなので、どうしても中国人のコミュニティに頼らざるを得ないのです。それはそれで時には人間関係がややこしくなることもありますが。

--そうなのですね。

田中さん)だから、インバウンドにおいても、京都で観光はしても、買い物は大阪でという外国人観光客が多いと思いますよ。京都は外国人が買い物をしても、お店の人があまり喜んでくれているように見えないのですが(笑)、大阪だとコミュニティがあって情報も得やすいですし、中国人の場合、気質というかノリも大阪に近いですから。

製造業を支える

--なるほど、京都の改善点が見える気がします。ところで、学校時代、収入はどうされていたのですか?

田中さん)食品関係の企業でアルバイトをしていました。

--就職は?

田中さん)高校では工業系の勉強をしてきましたから、大手電機メーカーでアルバイトの仕事を始め、やがて正社員に抜擢されました。そこで10年以上、生産管理、品質管理の仕事をしてきました。とても忙しい日々を送ってきました。今も当時の繋がりで、中小企業さんから現場改善の指導を求められて、おうかがいすることがありますよ。

日本国籍

--すごいですね。さて、現在は日本国籍を取得されていますね。

田中さん)はい、メーカー勤務時代、日本に馴染んできましたし、もっと日本で普通に暮らしたいと思ってですね。それまでは、何かあったら必要となるパスポートを肌身離さず持っていたりしましたしね。

--そうだったのですね。

田中さん)ただ、中国籍ではなくなりますので、逆に実家に帰るにもビザが2週間しか出ないという制約もあります。実際、母が危篤になり実家に帰った時も2週間たって、やむなくいったん日本に帰国したタイミング、たった1日のズレで母を看取ることができなかったことは、今でも後悔しています。

--手続は大変でしたか?

田中さん)そうですね、役所に何度も通いましたね。新聞を渡されて、書いてあることが分かるかなどもチェックされたりしましたね。もちろん、交通違反をはじめあらゆることに違反がないかも。

--なんとなく京都は海外の人にやや冷たい町かもしれませんが、どうですか?

田中さん)そういう面はありますが、でも、自然は美しいですし、文化も素敵ですし、とても好きな街です。だから、京都の文化や風習などの発信に力を入れて取り組んでまいります。

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

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