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「ZET-summit2026」での脱炭素技術を持つスタートアップ企業によるピッチ「ZETアワード」において、グランプリを受賞された株式会社メカノクロスについて紹介します。
※本紹介記事は、令和8年3月時点の情報です。

ZET-summit2026にてピッチを行う株式会社メカノクロス Head of Corporate Development & Branding 西岡 功貴 氏

当社は「Lead Next Chemistry」を掲げ、独自のメカノケミカル有機合成技術で化学産業の革新に挑む北海道大学発スタートアップです。高い生産性と環境配慮を両立し、従来法では困難だった高機能材料や新規化合物の創出を実現します。従来法が苦手とする「不溶性/難溶性化合物の反応」を、当社技術により実現することで、新たな化合物創出の可能性が期待されています。
従来の有機溶媒を用いる合成法では、溶媒由来のコストや環境負荷、安全性の懸念が存在し、とりわけ不溶/難溶性の出発原料を扱う反応においては、その課題が一層顕著になります。
当社のメカノケミカル有機合成は、有機溶媒に原料を溶解する代わりに強力な機械的刺激による攪拌を活用し、原料を高分散状態に導くことで反応を促進する技術です。これにより、従来法では困難であった反応の実現や、反応効率の大幅な向上が可能となります。
本技術は、溶媒依存の有機合成からの転換を実現するプロセスイノベーションであり、100年以上続く有機合成の常識を覆します。環境負荷低減と生産性向上を同時に実現し、新たな化合物創出を加速させることで、グリーンで高効率な化学の進化と、日本の化学産業のさらなる発展に貢献してまいります。
2018年、北海道大学の伊藤 肇教授・久保田 浩司准教授がメカノケミカル有機合成の研究を開始しました。やがて、その成果はNature姉妹誌をはじめとする著名学術誌に掲載され、世界的な注目を集める中で、社会実装への決意を固めました。
その後、伊藤教授に指導を受けたのち、化学業界の大手企業にて豊富な経験を積んだ齋藤をCEOに迎え、創業に至りました。
現在、創業3年目を迎え、研究開発および事業連携は急速に進展しています。ラボスケールでの成果を基盤に、量産化に向けたプロセス実証や新規機能性化合物の開発へとフェーズを進めてきました。
今後もステークホルダーの皆様とともに、学術的なブレイクスルーを着実にビジネスへと昇華してまいります。
当社は、「100年以上続く有機合成の当たり前に変革をもたらし、新たな有機合成を社会普及する。そうすることで、よりグリーンで革新的な化学の進化を紡ぐ。」というビジョンを掲げています。
この実現に向けて、次世代の化学をリードする共創パートナーとの連携深化や、新たな仲間の採用に注力してまいります。
今後は、日本発のプロセスイノベーションとして世界に向けた展開を一層強化し、研究者、顧客企業、パートナー、支援機関、投資家、学生の皆様と国境を越えてつながっていきます。
そして、「Lead Next Chemistry」という想いのもと、メカノケミカル有機合成を新たな標準技術として確立し、その先の化学の進化を切り拓いていきます。
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