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ふぐなどの魚貝類による食中毒

フグなどの魚貝類による食中毒について

ふぐや貝類には人体に有害な物質(動物性自然毒)が含まれている場合があり、それらを原因とする食中毒も発生しています。
腸管出血性大腸菌やサルモネラのように加熱しても壊れないため、毒のあるものを食べないようにすることが大切です。

特にふぐは自分で釣ったり、他人からもらったりしたものを食べて発症する、家庭内食中毒が全国で絶えません。
京都府では条例でふぐ処理師免許を持つ者が処理したふぐ以外は食品として販売や加工などをしてはならないと定めています。
釣ったふぐを安易に他人にあげたり、素人調理、喫食しないようにしましょう。

また、近年元々熱帯に生息している「ソウシハギ」が日本の各地で確認されています。
この魚が持つ毒素(パリトキシン様毒)はふぐ毒よりも強力と言われており、国内でもこの毒素を原因とした食中毒で死亡者も発生しています。
つきましては、当該魚を釣り上げた際は食用としないよう、十分注意をお願いします。

参考
水産事務所ホームページ
厚生労働省ホームページ(外部リンク)

ふぐ

原因物質:テトロドトキシン

潜伏期間:20分~3時間

症状:口、唇などの痺れ、嘔吐、めまい、頭痛など
重症の場合は24時間以内に死亡
京都府でも平成14、17、19年に1件ずつ発生
詳細や条例についてはこちら

ソウシハギ、アオブダイ、はこふぐなど

原因物質:パリトキシン様毒

潜伏時間:12~24時間

症状:激しい筋肉痛、黒褐色尿、麻痺などをおこし、死亡することもある

イシガキダイ、フエフキダイ、オニカマスなど

原因物質:シガトキシン

潜伏期間:1~8時間、時に2日以上

症状:下痢、嘔吐、血圧低下、温度感覚異常など。
回復に1年以上かかることもある

イシナギ

原因物質:肝臓に多量に含まれるビタミンA

潜伏期間:30分~12時間

症状:頭痛、嘔吐、発熱、顔面浮腫、顔面の皮膚の剥離など

バイ貝、ツブ貝などの巻き貝

原因物質:唾液腺に含まれるテトラミン

潜伏期間:30分~1時間

症状:めまい、頭痛、嘔吐など
京都府では平成13年、18年にそれぞれ1件ずつ発生

あさり、カキなどの二枚貝

生息水中に有毒プランクトンが存在すると、毒化することがある
市場に出回るものは定期的に毒性値の検査がされている

下痢性貝毒

原因物質:オカダ酸

潜伏期間:30分~4時間

症状:下痢、嘔吐、腹痛など

麻痺性貝毒

原因物質:サキシトキシン、ゴニオトキシン

潜伏期間:約30分

症状:麻痺、呼吸困難などを起こし、死亡することもある

関連リンク

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文化生活部生活衛生課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4780

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