天明年間(1781〜89)に其白堂がまとめたものに、文化7(1810)年に小松国康が手を加えたものです。 其白堂は、湊屋新吉という峰山町(京丹後市)の住人で、俳句をよくした人物です。国康については宮津在住であったことしかわかっていません。 丹後国の古代から中世の治政の沿革、名勝・古跡、神社等について旧記録・古書から引用して詳述したもので、「丹哥府志」とともに丹後の歴史を記述する場合に参考とされた資料です。 なお、この写本を所蔵していた淡菊主人も、古本をもとに日記風に記述した資料集「宮津日記」をまとめています。 |