京都府立総合資料館

企画展先人達の京都研究
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第III部 京都研究をめぐる人々

1.平安遷都千百年紀念祭に関わった人々

山城国愛宕郡村誌 他、各郡村誌(京都府 編)<高橋正意>

山城国愛宕郡村誌 他、各郡村誌(京都府 編)<高橋正意>写真

高橋正意が書写した『京都府地誌』の写本です。

『京都府地誌』は、太政官の全国的な地誌編纂事業である『皇国地誌』の編纂にあたって京都府が提出した稿本で、明治14(1881)年〜17年にかけて作成されたものです。

このうち、山城地方の村誌を、明治39年に高橋が借覧し書写したものが、当館所蔵の7冊の村誌で、愛宕、葛野、紀伊、乙訓、宇治、久世、綴喜の各郡の村誌があります。愛宕郡村誌には、高橋自筆の前書があり、京都府庁に保管されていた稿本の借覧にあたっては、湯本文彦の配慮があったことが記されています。また、各冊には高橋の蔵書印も押印されています。

なお「京都市学区地誌」の執筆にあたっては、『京都府地誌』の京都市街の部分である「京都市街誌料」を参考にしましたが、これについても高橋が書写した写本が現存し、『上下京地誌』として京都市歴史資料館に所蔵されています。

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