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東京都においては、東京オリンピックの開催とその後を見据え、持続的な成長に向け、情報通信技術等の様々な分野の専門家から意見を聴取し、今後、都として取るべき政策方針及び中長期的・大局的な視点から必要となる施策検討や、取りまとめの基礎とすることを目的に、平成29年5月に「ICT先進都市・東京のあり方懇談会」を設置し、提言をまとめられました。
この提言は、概ね5年後のICTを活用した東京都の姿を示すもので、その中では、共通した次の3つをキーワードとして示されました。
そして、3つのキーワードを踏まえ、ICT活用による都政のあり方について、次の項目について目指すべき方向を示されています。
さらに、この提言においては、具体例にも言及することで、実施への道筋を明確に示されています。
例えば、施設維持管理の目的で設置したセンサーをオープンにし、障害者や外国人の移動支援、災害対応等にも用いることにより、ICTを使うことで多様化するニーズに対応すること。さらに、ICTを活用した都市インフラの維持管理や、都の職員をはじめとしたテレワークの導入による業務の効率化、IT投資に課題を持つ中小企業を支援することによる経済活性化なども目指すとのことでした。
また、東京都においては、都政の全般にわたりICTを活用した運営を確実に図ることで、ICT先進都市として持続的な成長を実現したいとのことでした。
都議会棟において取組を聴取
東京都においては、平成29年4月に「都政改革本部」を設置し、現行の政策、施策、事務事業、組織、予算、仕事のやり方を次の3つの視点で見直すことで、都政の自律改革に取り組んでいます。
そして、当面取り組むテーマとして、自律改革、情報公開及び内部統制PTを設定し、それぞれ次の課題、テーマを持ちながら改革に向けた取組を推進し、現行の政策、施策、事務事業、組織、予算、仕事のやり方等の都政全般についての見直しを行う、組織的な改革に取り組んでいるとのことでした。
1.自律改革
2.情報公開
3.内部統制PT
今後は、都政運営の全般にわたる組織的な自律改革を強力に推進することにより、具体的な成果を得ることが期待されているとのことでした。
都議会棟において取組を聴取
訪日外国人旅行者数が急増する状況にあって、さらに東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、ますます増加することが想定されることから、来日外国人に対して、安心して道を渡り、競技会場や観光地等への移動を支援する新システムの構築が求められていました。
そのため、外国人が安全に道路を横断できるよう警視庁交通管制課が15言語に対応する押しボタン式信号機の表示板を作成し、設置しました。表示板には、従来の表示(歩行者用ボタン)に加えて、ボタンを押して信号機が青に変わるまで待つように促す内容を英語、中国語、韓国語で表記していることに加えて、表示板上のコードを専用アプリ(Uni-Voice)で読み取れば、フランス語やドイツ語等、計11言語の音声で表記を読み上げるようにしており、平成30年までに、オリンピック競技会場、宿泊施設などに、約3,500枚を設置する予定とのことです。また、このシステムは、信号機表示板以外にも、他分野における多言語対応が可能であるため、広がりが期待されるとのことでした。
その他、犯罪対応の要となる「110番センター」の視察も行いました。
警視庁において取組を聴取
神奈川県では、行政運営の透明化を図り、コスト意識を持った計画的な行政運営を進めるため、全庁をあげて会計をはじめとした「見える化」に取り組んでいます。
取組の主な内容は、「県の会計の見える化」、「県公共施設の見える化」及び「県民利用施設の見える化」で、具体的には、次の事項について取り組んでいます。
1.「県の会計の見える化」
2.「県公共施設の見える化」
3.「県民利用施設の見える化」
なお、今後、同県においては、行政運営全般の透明化についても更に推進することとし、それにより、全庁をあげたコスト意識を持った計画的な行政運営の実現が期待できるとのことでした。
神奈川県では、神奈川県で学び、暮らす留学生は、国際的活動の担い手となり、世界と神奈川の地域社会をつなぐ架け橋となっていると認識しており、さらに、留学生を中心とする国内外の外国人が神奈川のファンとなり、神奈川、そして日本と外国との人と人との交流や、パイプを築くことが、最大の自治体外交であると考えたことから「かながわ国際ファンクラブ」を結成しました。
「かながわ国際ファンクラブ」には、神奈川のために「何かしたい」、「神奈川が好き」という神奈川に親近感を持つ方々など、神奈川にゆかりのある外国人が入会されています。
「かながわ国際ファンクラブ『KANAFAN STATION』は、留学生等の外国人やその人達を支える団体等の方々が出会い、自由に交流できるスペース(横浜駅に近い好立地の国際交流拠点)を提供すると供に、留学生等の生活・就職等に関する各種支援情報・相談に対応しています。
また、会員、サポート会員などが集う交流会を開催し、留学生が神奈川県の観光地や施設等を見学し、神奈川の魅力に直接触れる機会を提供しています。
さらに、神奈川県内の企業への就職を希望する留学生やグローバル学生に対して、情報提供等の支援を行っています。
これらの取組により、神奈川県と外国との人的交流が更に深まり、自治体外交が進展すると考えているとのことでした。
県議会棟において取組を聴取
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