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更新日:2018年3月28日

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総務・警察常任委員会管内調査(平成30年1月18日から19日)

お茶の京都博実行委員会(宇治市)

「お茶の京都」の推進について

京都府では、山城地域が日本茶のふるさとであり、中国から伝えられてから、日本茶を代表する「抹茶」、「煎茶」、「玉露」の栽培・製法を開発するとともに、喫茶文化を生み、支え、育んできたことから、次の取組みを展開しています。

  1. 宇治茶の価値の再発見、景観やお茶文化の維持・継承
  2. お茶の文化・魅力を発信する交流エリアの創出、ネットワーク化
  3. お茶産業のイノベーション創出
  4. お茶の文化・魅力の効果的なプロモーション・観光誘客の推進

また、「お茶の京都DMO」(一般社団法人 京都山城地域振興社)では、平成29年3月設立後、「お茶の京都」地域(5市6町1村)の連携とネットワーク強化を図るとともに、交流人口の拡大及び宇治茶をはじめとした地域資源のブランド化を図り、「お茶の京都」地域の振興に取り組んでいます。

これまでの主な取組みは、次の事項です。

  • お茶の京都観光地域づくり戦略(中間案)
  • 旅行業免許の取得による着地型旅行商品の開発・販売
  • 国内外での観光プロモーションの展開
  • 観光地域づくり人材の育成
  • 情報発信ツール(HP、パンフレット等)の作成 等

これらの取組みの結果、「お茶の京都」地域を訪れる観光客は、平成25年以降、年々増加し、平成28年には、1,167万人、観光消費額も約193億円となりました。(平成28年度の観光入込客動向調査)

今回視察した、「お茶の京都」京阪宇治駅前観光案内所では、平成29年8月にオープン以降、「お茶の京都」エリアの観光案内(日・英語対応)、PR(12市町村の観光案内パンフレットの配布等)、タクシー周遊プラン、体験型観光プラン等、お茶の京都DMO商品の販売を促進することにより、観光振興に取り組んでいます。

なお、今後とも「お茶の京都」の地域づくりを積極的に推進し、宇治茶の振興や消費拡大、茶の新ビジネス支援に取り組んでいきたいとのことでした。

主な質疑

  • 地元商業を活性化する視点での取組みについて
  • お茶の京都の取組みの一般への周知状況について
  • スポーツツーリズム等の視点での事業展開について
  • インバウンドの動向を踏まえての事業展開について
  • ハイキングコース、路線バス等の活用について など

お茶の京都博実行委員会〈説明聴取後、京阪宇治駅前観光案内所を視察しました。〉
(説明聴取後、京阪宇治駅前観光案内所を視察しました)

相楽東部未来づくりセンター(相楽郡笠置町)

相楽東部未来づくりセンター等の取組について

相楽東部地域(笠置町、和束町、南山城村)においては、人口減少・流出、高齢化等が急速に進んでいますが、学研都市と中京圏との間に位置し、将来性のある恵まれた立地を活かすため、京都府と3町村が共同で、平成29年4月に「相楽未来づくりセンター」を開設し、交流人口・定住人口の拡大に向けた地方創生の事業など、次の取組みを展開しています。

新たな産業振興への取組

工場立地に向け、候補地の掘り起こしから立地メリット等の提案、誘致活動

  • きのこ生産工場立地に関する協定を南山城村と(株)トレードが締結
  • 茶工場の立地に向けた協議 等

ホテル立地に向け候補地を掘り起こし、企業へ提案、協議スタート

  • 道の駅隣接宿泊特化型ホテルの立地協議
  • 地域特性を活かしたホテル等の立地促進 等
3町村の地域創生をコーディネートし効果最大化
  • 道の駅お茶の京都みなみやましろ村のGW交通渋滞対策
  • 笠置駅の駅ナカ茶カフェ「STATION!!」の支援
  • 相楽東部広域バスの利用促進
  • 和束町のヤマハランドカー実証実験の笠置町への展開を調整
  • 和束町の教育体験旅行を相楽東部全体の取組に向けた調整

現地調査は、駅再生プロジェクト事業を展開した笠置町駅に行き、駅舎リニューアル状況とともに、駅に併設された商業施設部分(カフェ&ネイルサロン)の運用状況について調査しました。

なお、今後については、さらに府と市町職員が共同で知恵やネットワークを結集し、攻めの政策連携・共同化を推進したいとのことでした。

主な質疑

  • 地域振興を図る上での住民参加のあり方について
  • ワークショップで出された意見等の活かし方について
  • 商店街の振興の取組について
  • センター活動に対する3町村議会の関わりについて
  • 奈良県、三重県などの隣接県との連携について
  • 国事業への提案やそれを踏まえた準備状況について
  • 相楽東部未来づくりセンター配置のプロデューサーの事業への思い等について など

相楽東部未来づくりセンター〈笠置産業振興会館で説明を受けました〉
(笠置産業振興会館で説明を受けました)

相楽東部未来づくりセンター〈駅再生プロジェクトの実施状況を視察しました〉
(駅再生プロジェクトの実施状況を視察しました)

丹後広域振興局(京丹後市)

米軍経ヶ岬通信所に係る安心・安全の取組みについて

米軍経ヶ岬通信所に係る安心・安全の取組に関する調査においては、通信所設置に至る経過や米軍関係者が関係した交通事故の発生状況を聴取するとともに、安全・安心対策連絡会の活動状況や同基地内に設置している発電機の騒音軽減のための取組も聴取しました。

特に、交通事故防止に向け、関係者がそれぞれ、主に次の事項について取り組んでいるとのことでした。

〈防衛省・米軍の主な取組〉

  • 自動車教習所を使用した安全運転講習会の開催
  • 安全運転マップ、安全教育DVDの作成・配布
  • 巡回パトロールの実施
  • 集団通勤の実施、相乗り通勤の推奨
  • 大型車両通行時の道路の狭隘箇所への交通整理員の配置

〈京都府の主な取組〉

  • 道路整備
  • 道路表示板の英語表記

〈京都府警の主な取組〉

  • 安全運転講習会等の実施支援、安全運転マップ・安全教育DVDの作成支援

〈京丹後市の主な取組〉

  • 通行注意箇所に英語表記の立て看板の設置
  • 冬期の安全運転の心得の作成・配布

また、通信所に隣接する航空自衛隊のヘリポートから通信所全景を確認するとともに、移動途中には、丹後町警備派出所や交通事故防止のため設置された英語による道路情報表示板等、安全対策の取組状況を確認しました。

また、今後については、さらに関係機関の連携を深める中で地域住民の安心・安全の確保に取り組みたいとのことでした。

主な質疑

  • 米軍関係者が関わった交通事故について
  • 交通安全講習の受講状況等について
  • 集団通勤の実施状況について
  • 米軍関係者と地域との交流状況等について
  • 交通安全対策としての英語表示の設置場所等について
  • 商用電力導入の見通し等について など

丹後広域振興局〈米軍経ヶ岬通信所の全景〉
(米軍経ヶ岬通信所の全景)

丹後広域振興局〈航空自衛隊のヘリポートから通信所を望む〉
(航空自衛隊のヘリポートから通信所を望む)

福知山市役所(福知山市)

コミュニティ・コンビニの取組について

京都府では、過疎・高齢化が進む中山間地域等の暮らしを支えるため、生活に必要な買物、交通・物流、金融等のサービスを継続的に提供する「コミュニティ・コンビニ」を整備し、併せて、拠点と周辺コミュニティを結ぶ仕組みの構築に取り組んでいます。

福知山市では、三和地域のほぼ中央にある福知山市役所の三和支所に隣接している農業振興センターを「コミュニティ・コンビニ」と位置づけ、府の支援を受けながら、地域活性化の拠点として、市の事業や三和地域内の団体やグループによるまちづくりの取り組みを行う三和地域協議会において活用し、生活交通ネットワークのあり方等、地域課題の解決に向け、次の取組を行っています。

地域住民の生活基盤維持
  • 公共交通空白地有償運送事業
  • 地域自治組織への支援のあり方研究 等
元気な地域づくり
  • 地域交流カフェ
  • みわこどもまつり 等
空き家対策、定住促進
広報活動等

また、今後については、地域自治組織として協議会が取り組む方向性の整理や専門性を持った職員の育成等により、持続的な組織運営を図りたいとのことでした。

主な質疑

  • 福知山市の他地域への本取組の展開について
  • 高齢者見守り等、関連事業との今後の連携について
  • 子育て支援、移住支援等の視点での取組について
  • 事業の利用件数等の詳細について など

福知山市役所〈福知山市役所三和支所で事業概要の説明をうけました〉
(福知山市役所三和支所で事業概要の説明をうけました)

福知山市役所〈有償運送サービス車両を前に、事業内容を聞きました〉
(有償運送サービス車両を前に、事業内容を聞きました)

お問い合わせ

京都府議会事務局委員会課調査係

京都市上京区下立売通新町西入

ファックス:075-441-8398