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京都府では、山城地域が日本茶のふるさとであり、中国から伝えられてから、日本茶を代表する「抹茶」、「煎茶」、「玉露」の栽培・製法を開発するとともに、喫茶文化を生み、支え、育んできたことから、次の取組みを展開しています。
また、「お茶の京都DMO」(一般社団法人 京都山城地域振興社)では、平成29年3月設立後、「お茶の京都」地域(5市6町1村)の連携とネットワーク強化を図るとともに、交流人口の拡大及び宇治茶をはじめとした地域資源のブランド化を図り、「お茶の京都」地域の振興に取り組んでいます。
これまでの主な取組みは、次の事項です。
これらの取組みの結果、「お茶の京都」地域を訪れる観光客は、平成25年以降、年々増加し、平成28年には、1,167万人、観光消費額も約193億円となりました。(平成28年度の観光入込客動向調査)
今回視察した、「お茶の京都」京阪宇治駅前観光案内所では、平成29年8月にオープン以降、「お茶の京都」エリアの観光案内(日・英語対応)、PR(12市町村の観光案内パンフレットの配布等)、タクシー周遊プラン、体験型観光プラン等、お茶の京都DMO商品の販売を促進することにより、観光振興に取り組んでいます。
なお、今後とも「お茶の京都」の地域づくりを積極的に推進し、宇治茶の振興や消費拡大、茶の新ビジネス支援に取り組んでいきたいとのことでした。
(説明聴取後、京阪宇治駅前観光案内所を視察しました)
相楽東部地域(笠置町、和束町、南山城村)においては、人口減少・流出、高齢化等が急速に進んでいますが、学研都市と中京圏との間に位置し、将来性のある恵まれた立地を活かすため、京都府と3町村が共同で、平成29年4月に「相楽未来づくりセンター」を開設し、交流人口・定住人口の拡大に向けた地方創生の事業など、次の取組みを展開しています。
工場立地に向け、候補地の掘り起こしから立地メリット等の提案、誘致活動
茶工場の立地に向けた協議 等
ホテル立地に向け候補地を掘り起こし、企業へ提案、協議スタート
現地調査は、駅再生プロジェクト事業を展開した笠置町駅に行き、駅舎リニューアル状況とともに、駅に併設された商業施設部分(カフェ&ネイルサロン)の運用状況について調査しました。
なお、今後については、さらに府と市町職員が共同で知恵やネットワークを結集し、攻めの政策連携・共同化を推進したいとのことでした。
(笠置産業振興会館で説明を受けました)
(駅再生プロジェクトの実施状況を視察しました)
米軍経ヶ岬通信所に係る安心・安全の取組に関する調査においては、通信所設置に至る経過や米軍関係者が関係した交通事故の発生状況を聴取するとともに、安全・安心対策連絡会の活動状況や同基地内に設置している発電機の騒音軽減のための取組も聴取しました。
特に、交通事故防止に向け、関係者がそれぞれ、主に次の事項について取り組んでいるとのことでした。
〈防衛省・米軍の主な取組〉
〈京都府の主な取組〉
〈京都府警の主な取組〉
〈京丹後市の主な取組〉
また、通信所に隣接する航空自衛隊のヘリポートから通信所全景を確認するとともに、移動途中には、丹後町警備派出所や交通事故防止のため設置された英語による道路情報表示板等、安全対策の取組状況を確認しました。
また、今後については、さらに関係機関の連携を深める中で地域住民の安心・安全の確保に取り組みたいとのことでした。
(米軍経ヶ岬通信所の全景)
(航空自衛隊のヘリポートから通信所を望む)
京都府では、過疎・高齢化が進む中山間地域等の暮らしを支えるため、生活に必要な買物、交通・物流、金融等のサービスを継続的に提供する「コミュニティ・コンビニ」を整備し、併せて、拠点と周辺コミュニティを結ぶ仕組みの構築に取り組んでいます。
福知山市では、三和地域のほぼ中央にある福知山市役所の三和支所に隣接している農業振興センターを「コミュニティ・コンビニ」と位置づけ、府の支援を受けながら、地域活性化の拠点として、市の事業や三和地域内の団体やグループによるまちづくりの取り組みを行う三和地域協議会において活用し、生活交通ネットワークのあり方等、地域課題の解決に向け、次の取組を行っています。
また、今後については、地域自治組織として協議会が取り組む方向性の整理や専門性を持った職員の育成等により、持続的な組織運営を図りたいとのことでした。
(福知山市役所三和支所で事業概要の説明をうけました)
(有償運送サービス車両を前に、事業内容を聞きました)
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