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文化・教育常任委員会管内調査(平成30年8月31日)

地域アートマネージャー【於:荒山区公民館】(京丹後市)

京都:Re-Search芸術祭創生事業について

調査目的

京都:Re-Search芸術祭創生事業について聴取するとともに、地域アートマネージャーや京都:Re-Searchに参加しているアーティストから活動状況を伺い、芸術の創作活動を通じた地域活性化の取組について調査する。

調査内容

京都府では、地域が本来持ち得ているポテンシャルやその魅力をアートの視点から引き出すことを目的に、地域アートマネージャー(地域における文化芸術活動を牽引し、かつ地域住民の自主的な文化活動を指導・助言できる専門性を備えた者のこと。)を配置し、リサーチを主とした短期アーティスト・イン・レジデンス(以下、「AIR」という)(芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招へいし、その土地に滞在しながら作品制作を行うチャンスを提供する事業のこと。日本国内では、アーティストの育成や支援だけでなく、空き家・商店街の空店舗を活用した地域振興や人の交流による地域活性化の手段としても用いられている。)や、その成果を踏まえた制作発表を伴う中期AIRを府内各地で展開している。

平成30年8月20日から9月2日まで、京丹後市内で京都:Re-Search(短期AIR事業)が実施され、全国から集まった若手アーティストが、ゲストアーティスト等からの助言のもと、各自が設定したテーマに沿って、地域の風土や歴史等の調査を行った。そこでの発見を活かしたアートプロジェクトや作品プランの構想を作成されたが、これは、次年度の実現を目指している。

文化芸術課及び地域アートマネージャーから事業概要や活動状況について説明を聴取した後、京都:Re-Searchに参加しているアーティストから、自身の作品の構想等を伺った。

平成30年度は、中丹地域に加え、丹後及び南丹地域に新たに地域アートマネージャーが配置される予定であり、今後ますます府内各地で地域文化活動を推進していきたいとのことであった。

主な質疑

  • 事業実施に係る地域の理解や関心について
  • 事業が地域に与える影響について
  • 事業の今後の展開について
  • 全国における地域アートマネージャーの人数について など

地域アートマネージャー概要説明を聴取

地域アートマネージャー活動状況を聴取
概要説明を聴取した後、活動状況を聴取

本願寺(京都市下京区)

歴史的建造物等保存伝承事業について

調査目的

本願寺からの委託を受け、京都府の事業として実施している歴史的建造物等保存伝承事業の実施状況について調査する。

調査内容

本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山寺院である。浄土真宗は、宗祖親鸞聖人により鎌倉時代中頃に開かれ、室町時代には広く民衆に浸透し発展した。境内は幾度の法難を経て、天正19年(1591年)の豊臣秀吉により現在地の寺地を与える朱印状を得て移転し、今日に至っている。

本願寺の修理期間は平成29年4月から平成33年12月までで、総事業費は約12億1千万円を予定している。平成30年度は、国宝阿弥陀堂の天井障壁画修理をはじめ、飛雲閣(ひうんかく)のこけら葺きと唐門(からもん)の檜皮葺きの経年による屋根の葺き替え等を実施している。

飛雲閣は、豊臣秀吉の聚楽第遺構と伝わる三層の楼閣建築で、変化に富んだ外観を有している。唐門は、彫刻、色彩、錺金具(かざりかなぐ)で飾られた豪奢な唐門であり、見る者を終日飽きさせないことから、「日暮門(ひぐらしもん)」とも呼ばれている。

事業概要等を聴取した後は、飛雲閣と唐門の修理状況を視察した。

主な質疑

  • 改修のタイミングについて
  • 改修のサイクルについて
  • 本府における文化財保護行政の今後の展望について など

本能寺概要説明を聴取
概要説明を聴取

本能寺飛雲閣の外観を視察
飛雲閣の外観を視察

本能寺飛雲閣のこけら葺きの修理状況を視察
飛雲閣のこけら葺きの修理状況を視察

お問い合わせ

京都府議会事務局委員会課調査係

京都市上京区下立売通新町西入

ファックス:075-441-8398