ここから本文です。

「NPO法人丹波漆」チーム(令和4年度)

チームテーマ

漆を未来につなぐには ―漆を知り、体験し、実践してみよう―

漆生産の現場見学や漆掻き職人らとのオンライン交流を通じて、漆が抱える課題や魅力を体験的に学んでいきます。
さらに、生態調査(自生漆の個体調査体験)、地域啓発(地域住民ら対象ワークショップ)、観光発信(観光マップ作製)の三つの活動を中心に、漆を未来につなぐための実践活動を行います。

丹波漆1

活動場所

  • 福知山市夜久野町
  • オンライン

スケジュール

【8~11月】

  • 導入:丹波漆の現場見学(漆掻き実施地、漆植栽地、体験施設「やくの木と漆の館」など)
  • 丹波漆関係者(漆掻き職人など)とのオンライン交流
  • 自生漆の個体調査体験(11月に中間報告会を開催予定)
  • 地域住民ら対象の、丹波漆の課題を考えるワークショップの企画・運営(11月に開催予定)

【12月~3月】

  • 丹波漆を紹介する観光マップの作成(漆木が見られるスポットの紹介など)
  • 自生漆の個体調査体験と調査結果のまとめ
  • 丹波漆関係者(漆掻き職人など)とのオンライン交流

リーダーからのメッセージ

森下さん

丹波漆チームでリーダーを務めている、過年度の参加学生さんからのメッセージです!

学生の皆さん、漆と聞いてどんなことを思い浮かべますか?漆にはなかなか馴染みがない人も多いかもしれないですね。
丹波漆には、京都・日本の伝統文化を支えてきた歴史や、受け継がれてきた道具や技術、素材の不思議など、知る人ぞ知る魅力があります。

漆に興味がある人はもちろん、芸術作品や伝統工芸・伝統文化に関心がある人、木や森が好きな人、過疎問題・地域活性化に関心がある人なども大歓迎です。
大学を超えた学生メンバーのつながりや、行政や地域の方と関われることも魅力です。

漆について知らない人でも参加できるよう丁寧にサポートしていくので、お気軽に参加してみて下さい。

「丹波漆」担当者からのメッセージ

皆さんの関わりのある地域(故郷やおじいさんおばあさんの暮らす田舎)でも自然や環境問題、地域格差の問題など話題になることはあると思います。
そして都市部の企業でも、SDGsやサステナブルなどの言葉が使われるようになってきています。

漆は何千年も前、縄文時代から日本人が使っていた塗料です。
ウルシという木に傷を入れ滲み出てきた樹液が丈夫で美しい塗料となり、四季のはっきりした日本独特の風土でその塗料(漆)を使いこなす技術も発達しました。

海外の人達が注目する日本の文化が、どの様に作り上げてられてきたのか。
そして現在、その文化を支える原材料を、守り伝えるために、何をすべきか。

ぜひ一緒に考えてみませんか?

募集人数

5名

団体紹介

丹波漆4
福知山市夜久野町で「丹波漆」と呼ばれる良質の国産漆の、ウルシの木の育成から漆液の採取・技術の伝承、その活動についてPRしています。

丹波漆とは?

漆(うるし)とは漆の木の樹液で、昔から塗料や接着剤として使用されてきました。
漆の塗られた器を漆器(しっき)と呼びます。

以前は国内に漆の産地がたくさんありましたが、時代の流れと共に安価な中国産漆や化学塗料の発達により、今ではほとんどなくなってしまいました。
福知山市夜久野町の丹波漆は京都府内唯一の国産漆の産地であり、漆に関する地域文化の保存活動が続けられています。

■京都府無形民俗文化財
1991年、「丹波の漆かき」は京都府無形民俗文化財に指定されました。
※「漆かき」とは、漆の木に傷を入れ、漆液を採ることです。

会報たんばうるし画像
「会報たんばうるし」を読む(PDF:1,612KB)

現状の課題

漆かき職人の減少が進んでおり、漆かきという技術と伝統文化の継承が大きな課題となっています。
夜久野町の地域文化である漆かきを守り伝えていくためには、次のようなことが必要です。

  • 丹波漆への認知拡大や協賛者の増加
  • 漆の植栽
  • 地域住民への理解、協働の促進

つまり、地域内外に丹波漆への理解者を増やすことが不可欠です。
しかしながら、丹波漆の魅力や奥深さ、課題などについて、特に若い世代には十分に伝わっていない現状があります。

丹波漆様イメージ画像

アイディアブック表紙

 

申込方法

>>申込みはこちらから

 

>>令和4年度 概要ページに戻る

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 府民協働係

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4230

bunkaseikatsu@pref.kyoto.lg.jp