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株式会社BugMo(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業等を紹介するページです。

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「こおろぎだし」発売開始

(令和2年8月17日、ものづくり振興課 足利、丸山)

 株式会社BugMo(外部リンク)(京都市上京区、西陣産業創造會舘)が、食用コオロギを粉末化した「こおろぎだし」を開発し、販売を開始されました。
(コオロギ生育効率化研究等への京都府・京都産業21補助金等も活用中)

プレスリリース
プレスリリース文(PDF:216KB)

こおろぎ粉 こおろぎだし

 

必要タンパク質を自らデザインする未来食・コオロギ

商品イメージ

(掲載日:令和2年月27日、聞き手・文:ものづくり振興課 丸山、足利)

株式会社BugMo(外部リンク)(京都市上京区、西陣産業創造會舘)の松居代表取締役CEOにお話をおうかがいしました。

昆虫食で世界の食料危機を解決

--コオロギ、ということですが、まずは御社の概要を教えてください。

松居)2018年設立、現在3名体制で、食用コオロギの加工食品の生産、養殖システムの自動化等の研究開発を行っています。

商品

--なぜ、コオロギなのですか?

松居)2013年に国連食糧農業機関(FAO)が、世界の食糧危機の解決に、栄養価が高い昆虫類の活用を推奨する報告書を発表しました。採集や飼育の産業化によって新たな雇用や収入を生むほか、牛などの家畜より飼料が少なくて済むというものです。

--飼料が少なくて済む、ですか。

松居)世界規模でタンパク質が不足すると言われていますが、例えば牛肉1kgを生産するのに10kgのエサが必要であるなど、既存の畜産システムでは、単位タンパク質を生産するのに、あまりに多くの資源を要します。しかし、タンパク質量当たり、昆虫は牛に比べ、2000分の1の水、10分の1のエサしか必要としません。なので、昆虫は資源の少ない地域・国でも生産できるというわけです。

タンパク質生産に必要な量

--なるほど。

松居)先ほどの報告書でも触れられていますが、世界では少なくとも20億人が約1900種類の昆虫を食用にし、特に山間部では魚類に代わるタンパク源となっています。特にコオロギに関しては、東南アジアでは、朝食やビールのおつまみ、祭りの屋台等で食べる食材として、歴史が長いのです。

コオロギ食品

機能性成分も豊富な次世代タンパク源・コオロギ

--そうなのですね。

松居)しかし、昆虫タンパク質は十分普及しているとは言い難いです。その理由としては、まず1つは、食用昆虫の価値が認識されていないということがあります。そこで、当社では、これまでの研究でコオロギの有用な機能成分を発見し、分析をしてまいりました。コオロギは、動物性タンパク質でありながら、食物繊維・オメガ3・鉄分・ビタミンが豊富なのです。筋合成に必要な必須アミノ酸9種・BCAAを豊富にバランスよく含有しているほか、亜鉛、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB12や、更にオメガ3は単位あたりマグロ同等量含有しています。

成分

--いいですね。

松居)こうしてアミノ酸、ビタミン、ミネラル等をオールインワンで含むだけでなく、キチン質という食物繊維は、ほかの一般的な食物繊維に比べ腸内の善玉菌を50倍増加させるという研究もありますし、また、抗酸化作用にも着目しています。

自分たちが必要なタンパク質を、自分たちで設計・生産するシステムを作る

--楽しみですね。

松居)また、普及していないもう1つの理由が、養殖に係るコスト、すなわち、安定生産技術が確立されていないということだと考えています。コオロギは、実際には卵から収穫まで6週間、つまり年8回のサイクルも可能なのでもありますし、当社は、コオロギがエサや環境によってその栄養成分や風味が変わる点に着目し、ノウハウ化を進めてきました。

--そうなのですね。

松居)消費者やクライアントの要望に応じたタンパク質をデザインできる、ということも可能になってまいりますし、途上国でも安定して生産できるような、養殖の機械化、自動化についても開発を進めています。

--創業された経緯は?

松居)カンボジアで、先進国の大豆やトウモロコシといった、畜産飼料の開発のために、熱帯雨林が伐採されている搾取の現場を目にし、途上国でも、また食料を輸入に頼る日本でも、誰も自身の健康や暮らしをコントロールできていないことに問題意識を感じました。また、健康上の理由から日本の大学を一度ドロップアウトした経験から、すべての人が自分の健康と未来を自分でデザインできることに強い欲を持っています。

松居さん

--そうだったのですね。

松居)また、アフリカ・ウガンダの小学校での食育プロジェクトにおいては、給食に肉が出るのは月に1度一欠片のみだそうです。もう1人の共同創業者の西本は、誰でも資本や技術を問わず作れる食べ物、特に動物性たんぱく質の必要性を感じ、昆虫によるタンパク質の生産システムならその課題が解決できる、しかも、他国による支援に頼らない食の循環の仕組みを構築できる、と考えています。

西本さん

--なるほど。

松居)現在のような、依存と搾取そして栄養問題を本当に解決したければ、先進国・途上国問わず、世界中の人が、地域で必要なタンパク質を自分たちで生産し、消費できる自立した食の生産システムを作る必要があります。昆虫ならそれができます。そして、そのために、昆虫食という古代の文化を、現代の文化に合わせアップデートし、育てるところから口に入るまで、文化を再構築(cultivate culture)しようと同じ景色を、私と西本は共有し、このプロジェクトを立ち上げました。引き続き、昆虫で、誰も傷つかない食の生産システムの開発、普及を図っていきます。世界中に。

 

楽しみです!

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お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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