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株式会社クラウドクリエイティブスタジオ(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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Cross Media Contents -クロスメディアコンテンツ-

VR黎明期からコンテンツ開発とプラットフォーム構築を実施

(掲載日:令和3年1月6日、ものづくり振興課)

株式会社クラウドクリエイティブスタジオ(京都市)の秦泉寺代表取締役にVR事業についてお話を伺いました。

 

 

--素敵なプロモーションですね。

秦泉寺)ありがとうございます。せっかくVRのゲームを作っても、プレーしてもらえる場所が少ないという課題がありました。そんな状況を打破すべく、バーチャルリアリティコンテンツの配信プラットフォームとなる「V-REVOLUTION(外部リンク)」を開発しました。

--ゲームも自社で開発されているのですね。

秦泉寺)はい。巣ごもり需要などもあったことから、現在は一般的なゲーム開発受注が増えており、そちらが大変忙しいので、なかなかVRゲームを開発する時間がないのですが、VR黎明期から参入しているアドバンテージがありますのでVRゲーム開発のノウハウはかなり蓄積しております。

--ヒストリカVRの体験コーナーでも出展いただいておりましたね。

秦泉寺)はい。現在もコロナ禍がなければ、もっと体験の機会を創出できたかなと思っております。弊社でも気軽にVRの体験ができるカフェを作りましたが、コロナ禍の影響もあり国内のVR拠点が撤退されるなど、残念ながら苦戦している側面もあります。現在、京都市内でVR体験ができる場所は弊社の【The VR ROOM KYOTO】という木屋町のカフェくらいかもしれません。

--確かにそうですね。

秦泉寺)以前のインタビューでも述べましたが、弊社としてはこれまで培ってきたオンラインゲームの開発力があります。そんな強みを新しい分野に活かすために始めたVR事業です。VRコンテンツの開発だけでなく、VRに関するあらゆるご相談に応じています。イベントやプロモーションなどで目を引くプロジェクションマッピングをはじめ、VR全般に関わるソフトやシステムの開発を受注しています。

VRの業界は今後ますます需要が増え、夢がふくらむ仮想現実の世界だと思います。

--ありがとうございます!今後とも応援しております。

 

プレスリリース:日本マイクロソフト株式会社とのCSPダイレクト契約

(令和3年6月7日、ものづくり振興課 足利)

シーシーエスプレスリリース
プレスリリース:日本マイクロソフト株式会社とのCSPダイレクト契約(PDF:252KB)

オンラインを武器に、想像の世界を、創造するゲームスタジオ

(令和2年11月22日、ものづくり振興課 足利)

打ち合わせルーム

株式会社クラウドクリエイティブスタジオ(外部リンク)(京都市)の秦泉寺代表取締役にお話をおうかがいしました。

キーワードは「オンライン」

--ゲーム制作、サーバー開発・運用、VR事業、エンターテインメント事業と幅広くなさっているのですが、何より目を引くのが制作実績です。有名なマンガ・アニメのタイトルを冠したゲームなど、大手の大きなお仕事をたくさんなさっているのですね。

秦泉寺)「オンラインにものすごく強い」というのが当社の最大の武器です。例えば、ゲームのオンライン技術・知識について国内屈指だという自負があります。

打ち合わせ風景 社内

--オンラインゲームという言葉は、昨今当たり前のように聞くことが多いのですが、普通のゲーム開発とオンラインゲームの開発では、なにかそんなに違いがあるものなのですか?

秦泉寺)一言で言えば、ゲーム開発とオンライン通信の開発、両方に精通していないといけないということです。つまり、ゲームを開発していて、例えば「このキャラクターがジャンプする高さをもうちょっと高く変更しよう」と思った時に、ゲームのプログラムを変えるだけ、では事が済まないのです。オンライン通信の方では、ジャンプの高さを変えた結果がどう反映して、どれぐらいの範囲で影響してしまうのかということも理解して、その影響範囲が開発で想定している範囲内であることを見込んで通信側に仕込んでいかないといけないのです。

--なるほど。

秦泉寺)それに、オンラインゲームの魅力って、リアルタイムで世界中と繋がっていることが実感できることじゃないですか。しかし、例えば我々がプレイしている日本とまだ環境の発達が不万全かもしれない地域の方では通信環境も全く違うので、そういったことまで考慮して理解した上で、開発し、問題が発生した場合などはそれに対応できるように仕込んでおく必要があるわけです。

--なるほど!

秦泉寺)そして、こうした「オンライン」をベースに、サーバー事業やVR事業を行っています。
前述のようなハイレベルなオンラインゲームを開発・運営をしていく中で、重要なもう一つのポイントとして、高負荷なデータのやり取りに耐えうるサーバーが不可欠となります。事業全体の肝となるサーバーの設計、運営、データ取集などはもちろんですが、サーバーにまつわるところの研究開発も行っていますし、オンラインを活かす分野の一つとしてVR事業を行っていますので、多角的に自分たちの知見を強みとして活かしていけると考えています。

--なるほど!!

秦泉寺)特にサーバー事業に関しては、ゲーム業界に向けて日本マイクロソフト社のクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を基盤とする「Game Platform for Azure™」のノウハウを提供しています。ソーシャルゲーム黎明期からMicrosoft Azureの将来的可能性やゲーム開発との親和性を信じて採用してきたのですが、そのご縁が実り、2019年から、ゲーム業界では日本で唯一の公認パートナーとして提携が実現しました。

--ほう!

秦泉寺)こうしたサーバー事業をベースとして、ゲームやVRコンテンツなどを配信することが可能なプラットフォーム自体の骨組みを用意しています。せっかくVRのゲームやアプリケーションを作っても、そもそもプレーできる場所や機材の準備できる環境が少ない状況を打破すべく、バーチャルリアリティ配信のための「V-REVOLUTION」というサービス自体を運営しています。当社のオリジナルゲームをはじめ、様々なコンテンツを配信できるプラットフォームとしての機能も担っています。

ソリューション

最初から、誰も見向きもしない時から

--いいですね。しかし、どうして御社はオンラインに強くなられたのですか?2011年に京都で起業されたわけですが、そもそもそれまで何をなさっていたのですか?

秦泉寺)そうですねえ、どこから話しましょうか(笑)

--子ども時代まで遡っちゃってください!(笑)ゲームを作ろうと思われたのは?

秦泉寺)高校までは音楽に明け暮れていたのですが、限界を感じたと言いますか、音楽を辞めた日に、「じゃあ、ゲームを作ろう」と。ゲームはもともと好きでよくやっていましたから。それでゲームの専門学校に入ったんです。そこで、当時のPCというものに初めてに触れたのですが、それに心を惹かれてしまって、毎日、四六時中PCをいじっているうちに、ゲームにもPCにも詳しくなって、専門学校も2年目には、私自身が講師に抜擢されたのです。

--ええー!?すごいですね。

秦泉寺)性格的に「凝り性」なんです。思えば、この段階から、オンラインゲームを作ってました。

--なるほど!その当時のPCを触り始めた最初の頃から、ということは、経験値が他と全く違うわけですね。

秦泉寺)その後、大手電機メーカーで携帯電話やテレビ電話の開発など通信機器の開発を行っていました。

--なるほど!!通信機器そのもののことまでよく分かってらっしゃるわけですな。

秦泉寺)そうですね、でも、やはりゲームを作りたくて、大手のゲーム会社に転職しました。そこである時、中国から、オンライン配信のゲーム制作の依頼があって、その時携わったのが、オンラインゲームの仕事の第一歩ですね。当時は、中国でのオンラインゲームの仕事など誰も注視されていない時代だったと思います。

--どういうことですか?

秦泉寺)当時は、海賊版が大きな問題になっていた時代だったんです。私が既にその会社で作っていた看板タイトルと言ってもいいゲームも海賊版が出回りまくっていたようです。

--そうなのですね。

秦泉寺)そうなんです。ただ逆に、そのおかげで、そのゲームは中国ですごく有名でした。ゲームセンターに行けば、どこでも何十台も筐体が設置されていて、私は「20歳代でその有名シリーズタイトルのディレクターになった男」として、とても歓待されました。

--すごいですね!その若さでディレクターとは。

秦泉寺)そうですね。キャラクター、アート、ゲームプログラムなど全般をまとめ上げねばなりません。その経験が起業に繋がったわけでもあります。

想像の世界を創るスタジオ

--京都で起業されたのは?

秦泉寺)京都出身なんです。2011年に起業し、現在30名弱の体制になりました。毎年新規採用を行っていまして、ほとんどが20歳代、30歳代です。彼ら彼女らの想像が、世界を変える、世界を創造すると思っていますし、もっともっと仲間を増やしたいです。ぜひ私たちの「チャレンジできるスタジオ」に来てほしいですね。

社員さん1 社員さん2 社員さん3

--「何を作っている会社ですか?」「次の世の中を」なんてクールに言ってみたいですけどねえ(笑)

秦泉寺)ほんとそうですねえ!

--御社はそんな会社でらっしゃると思います。今後の展望は?

秦泉寺)「オンラインじゃないと」というのは、まだ例えば、デイトレーダーのような分野のことと思われがちですがそうではないと思います。実体験としてこれからもどんどん伸びていき必要不可欠なものとなるでしょう。医療・介護も含めたスマートハウスなど、ぜひオンラインが「生活の一部」となるような、あるいは、全世界が分け隔てなく繋がるような、そんな世界を創る一端を担っていきたいですね。

 

今後も目が離せませんね!

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