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HILLTOP株式会社(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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量産用機で1品加工に対応する仕組み構築

(2023年5月10日、ものづくり振興課 足利・大空・藤田)

「生産性向上と付加価値向上の同時実現」を推進する京都エコノミック・ガーデニング支援強化事業
このたび、HILLTOP株式会社(外部リンク)(宇治市)は、量産用加工機を用いて(生産性向上)、1品加工を行う(付加価値向上)仕組みを構築されました!量産加工用のタッピングセンターに、ストッカーからロボットが自動でワーク付き治具やエンドミルを付け替える装置を付加することで実現!!

タッピングセンター
動画(外部リンク)

AIによる機械加工プログラム自動作成のサブスクサービスで、製造業の人手不足と三密回避を同時実現する「COMlogiQ」

(20202年1月更新、ものづくり振興課 足利・中原・鴨井)

HILLTOP株式会社(外部リンク)(宇治市)は、AIを用いた加工プログラム自動作成システムを開発し、他社にもサブスクリプション方式で提供する「COMlogiQ(コムロジック)(外部リンク) 」サービスを開始。

同社はこれまでから、職人技をデータ化し、職人が一つずつ吟味を重ねて対応してきた機械加工プログラム作成のパラメータを大幅に削減することによって、たとえ新人でも高精度加工を行える支援システムと、そのプログラムを自社や協力企業の加工機に飛ばして(シェアリング)24時間無人加工を実現する「HILLTOP SYSTEM」を導入してこられました。

今回、加工プログラムをAIが自動で作成するシステムの開発によって、人が作成するよりも大幅に作成時間の短縮を実現するとともに、「HILLTOP SYSTEM」と連動させることで、他社にもサブスクリプション方式で提供し、経験・ノウハウが少ない方でも簡単にものづくりが可能となる世界の実現を目指します。

ユーザーは、設計データ(3Dデータ)をアップロードし公差指示等を行えば、工作機械稼働用データ(NCデータ)や加工手順書(材料のサイズ・セッティング位置、治具など)が自動で作成され、その提供を受けられます。

COMlogiQ(コムロジック)(外部リンク) 」特設ページ

迅速検査を実現するための「超高速PCR装置」及び「自動前処理器」の開発

(令和3年3月1日、ものづくり振興課)

HILLTOP株式会社(外部リンク)(宇治市)様による「新型コロナウイルス感染症対策技術結集事業(外部リンク)」の取組です。

参考:免疫について

シェアリングによる高品質かつ短納期加工システムの構築

(令和2年2月25日、ものづくり振興課 足利)

 HILLTOP株式会社(外部リンク)(宇治市)様に、「『企業連携』講演と交流のつどい2020」(令和2年2月21日開催、(公財)京都産業21主催)にて、「中小企業共同型ものづくり事業(シェアリング事業) 」における取り組みについて、ご披露いただきました。

HILLTOP講演風景

既に本ページでもご紹介していますとおり、ケイナック株式会社に整備した加工機を、同社から遠隔で動かすというものです。遠隔地の自社工場のマシンを動かすという話は聞きますが、他社設置のマシンを動かすという世界的にも大変珍しい取り組みです。

シェアリングの仕組み

それを実現できるポイントは、両社で構築された信頼関係、ルールの十分な検討など様々な要素がありますが、テクニカルな話で言えば、まず1つは、ケイナック社側のマシンを動かす前に、HILLTOP社側においてデジタルシミュレーションを済ましているということ。それにより、ケイナック社側では、人がマシンに貼り付いている必要がありません。

そしてもう1つは、念のためHILLTOP社側からマシンの状態を遠隔監視しているということです。温度、気圧、油圧、振動等をIoTデバイスを通じて把握されています。

 

多品種少量生産、いや多品種1ロット生産の同社による、インダストリー4.0を先取りした「京都版マスカスタマイゼーション」、ここにあり!

 

トピックス:「産業用ロボット開発技術展」にて、開発中のAGVを展示

(掲載日:令和元年6月7日、ものづくり振興課 土江)

令和元年6月6日から2日間、インテックス大阪にて開催されている「産業用ロボット開発技術展」にて、同社開発中のAGV(無人搬送車)が展示されております。

展示の様子1 展示の様子2

同社開発中のAGVは、事前に作成したマップ上のエリアで位置認識を行いながら走行、障害物を自動で回避しながら指定された場所に移動するもので、このロジックをベースに使用環境に合わせカスタマイズ製作されます。

展示の様子3

【参考】産業用ロボット開発技術展
http://www.srobo.jp/

シェアリング事業ー 他社の強みも自社の強みに!強みの共有で顧客・受注拡大

(掲載日:平成30年12月27日、ものづくり振興課 足利)

 HILLTOP株式会社(外部リンク)(宇治市)が実施された「平成29年度中小企業共同型ものづくり事業(シェアリング事業)」の概要です。

画像:シェアリング事業。他社の強みも自社の強みに!強みの共有で顧客・受注拡大(PDF:510KB)

 

「遊ぶ鉄工所」

 

2018年7月19日出版開始。

写真:遊ぶ鉄工所冊子。人が育つアメが8割、ムチが2割の原理

 

多品種単品を早く高品質で生み出す「夢工場」

(掲載日:平成28年9月30日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

工場風景

 HILLTOP株式会社(外部リンク)(宇治市)開発部 中川様にお話をおうかがいしました。

「多品種単品」を支える「チャレンジ精神×技術力×多工程内製化」

―多方面で有名な企業様でらっしゃいます。アルミ材料等の切削加工を軸に、前後工程、幅広くなさってますね。

中川) そうですね。デザインチームや開発ラボ、めっき(導電)・アルマイト(絶縁)などの表面処理ラインも完備するなど、企画開発、試作から、検査に至るまで多工程を内製化し、1個2個の「多品種単品」対応が受注の8割に上ります。

開発ラボ風景 図面 アルミ加工

―多品種単品対応って、普通は難しいと思うのですが。

中川) 他社には面倒くさいと思われるようなものかもしれませんし、あるいは、新しい、難しい技術を要するものかもしれませんが、だからこそ当社は喜んでやります。「楽しくなければ仕事じゃない」と言っておりますが、どんどんチャレンジし、技術も磨かれ、他ではできない依頼が集まってきます。

―チャレンジが革新を生むということですね。だからこそ、多工程の内製化もできるのですね。

中川) 社員が勉強して、時には人材を確保して、工程の幅も広げています。どうしても中小企業の作るものってデザイン面で劣るものもありますし、デザイナーも採用しました。おかげさまで「デザインから頼む」という依頼も急増しています。あるいは、プリント基板も今や社内で作りますよ。

―すごいですね。

中川) 「頭の中で汗をかく」と言いますか、問題点が出ればそれはそれで楽しいのです。新しいネタがあるはずだから。だからチャレンジをたくさんすればするほど良いのです。お客様から図面をいただいたら、その場で考えながら、心の中で「しめしめ」と思っていたりしますね(笑)。日頃から各社員の良さを見つけ、それを引き出すことに努めており、コミュニケーションを良くすれば、スキルも上がり、給与も上がっていくという好循環を生み出していると自負しています。

「超短納期」を支える「HILLTOP system×24時間無人稼働」

―多品種単品を「超短納期」対応してらっしゃいますね。

中川) 受注から納品までの最短日数は、新規受注で5日、リピート受注で3日です。

―すごい。どういう仕組みでしょう。

中川) 「HILLTOP system」と呼んでいる生産管理システムです。過去に、職人が追求した「技」等が全てデータベース化して蓄積されており、機械や工程の決定、プログラム作成等のパラメータを大幅に削減できるものです。例えば、通常800項目以上必要なものが、25項目のパラメータで済むといった具合です。これにより、職人が一つずつ吟味して対応していたものが、今では、新人でも完成度の高い加工プログラム作成ができるようになっており、そのための教育プログラムも整っています。

―プログラマーからCAD/CAMデータをMC等に飛ばされた後は、加工機はオペレータが対応ですね。

中川) はい。ただし、加工前シミュレーションを行い、機械間の干渉がないかなどを確認したのちMC等へ飛ばしていますので、基本的には24時間無人稼働を実現しています。オペレータは特殊な加工の際の工具付け替え、メンテナンス、スケジュール管理などの重要な役割を担います。

CAM

―24時間無人稼働ですか。まさしく、自動化ですね。CAEはいかがでしょうか。

中川) 今まさにチャレンジしているところです。生産工程の更なる自動化のため、AGV(無人搬送車)の開発を進めていますが、荷重等への強度の解析が不可欠ですから。FAという言葉はすでに古いかもしれませんが、生産工程の自動化はまだまだ発展途上で、余地がたくさんあります。

ロボット

夢工場― 楽しくなければ仕事じゃない

―ほんとに様々なチャレンジをされてらっしゃいますね。

中川) 装置開発は今後の方向性の一つですね。医療機器、分析器などマーケットニーズがある分野だと思っています。

分析器

―もともと自動車部品の大量生産の下請けでらっしゃった話、そこから転換され、こうして多品種単品、自動化等次々と先端を走る取り組みをなさってきた話など、もはや有名なわけですが、このピンクの本社工場もとても有名ですね。

中川) 新入社員の応募数も、以前とは桁違いですし、工場見学も多く累計1万人を超えています。たまに、飛び込みでいらっしゃる方もいますが、それも対応していますよ。また、顧客企業様と一緒に開発ができるようインキュベーションや開発ラボもあります。社員が誇りに思え、ステイタスを上げる「夢工場」であったらいいなという思いがこめられた工場です。

外観

―アメリカの拠点は?

中川) カリフォルニア州のアーバインという町にあり、10数名がいる営業拠点兼工場です。本社工場と同様の設備を揃え、同じく24時間対応が可能です。周辺に日本の大手企業が多く進出していること、しかし競合となる企業が少ないことを事前にリサーチし、立地を決めました。

―今後の展望はいかがでしょう。

中川) 1つは、さきほどの装置開発ですね。切削から、装置自体の開発へとステージを引き上げていきたいです。もう1つは、アメリカの営業も強化したいですね。

 

同社の今後の行方にまずます目が離せません!

 

 

お問い合わせ

商工労働観光部産業振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

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