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株式会社ホロラボ(企業紹介)

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人とテクノロジーの「つながり」を大切に

(令和4年3月17日、ものづくり振興課)

株式会社ホロラボ(外部リンク)(東京都)代表取締役の中村様にお話をうかがいしました。

 

-会社概要を教えてください。

中村)元々2001年くらいからWindowsのソフトウェアの開発とか、組み込みのソフトウェアの開発をしておりました。2011、12年くらいにマイクロソフトのKinect(キネクト)という全身の体の動きの追跡ができるセンサーコントローラーが発売されまして、それがすごく楽しそうだと言うことで、少しずつARとかVRとかそちらの方にすすみはじめました。2013年くらいから「Oculus Rift(オキュラス・リフト)」とかそういったVRデバイスを触るという機会が増えまして、2016年に「HoloLens 1(ホロレンズ ワン)」がアメリカでリリースをされまして、たまたま運良くそれを2016年の5月ですかね、早いときに購入をすることができました。

実際にやってみて、今までのものとは全然違う凄さを感じたのと、あとは、当時日本に数台しかなかったので、いろんな知り合いの方が興味をもっていて、(レンズを)かけにいったんですね。そしたら皆さんすごい驚きと、自分のなかでのイメージが、イメージよりもさらに上の技術があると笑い始めるというのがすごく経験としておもしろくて、このデバイスは本当にすごいものだなと感じて、ホロレンズのアプリケーションを開発する会社をつくるということで2017年にホロラボという会社を設立しました。それからちょうど先月で第5期を無事終えることができまして、いろいろなお客様と技術をともにする仲間にも恵まれて、アプリケーションの開発とかシステムの構築とかを含めて、ホロレンズとかAR・MR・VRの技術をより多くの人に使ってもらうための活動をしています。

 

-XRの活用事例、活用するきっかけを教えてください。

中村)今年の4月に大林組様から出た事例(外部リンク)になるんですけど、建設の大手の大林組様のなかで、活用していまして、現状今はiPadではあるんですけど、建築で使われている3DデータやBIM(Building Information Modeling)というものがありまして、建物を3Dの実寸で設計をするという技術を建築の業界の皆さんにすすめているところです。そこにAR・MRの技術を活用することによって、現実空間にそのデータを実寸で重ねることが可能になります。これによって、今まで設計してきた3Dデータが、2Dの画面ですとか、2Dの世界でしか見ることができなかった。これを3Dの世界、現実にもってくる、重ねることによって、現実との例えば差異や違いを見たり、データに対して現実とデータに対して、現実の情報を書き戻したりといったところでフィジカルな現実の世界と、コンピューターでつくられたデジタルの世界を繋げるというところでの活用をいただいています。

 

-XRなどの先端技術を活用する理由は何ですか。

中村)楽しいからというところが一つと、それを楽しんでくれるお客さんがいるからというところですね。僕らは元々コミュニティで先進のデバイスだったり技術だったりを使って活動していて、そのなかでいろいろなお仕事の取組をする機会もあったのですが、今はそれを会社規模でやっているようなかたちになっています。

 

-XRの市場が広がり、多くの方へ普及するためにはどうしたらよいと感じますか。

中村)広がりとか普及のためというところでは、普及のためにどうしたらよいかはよく言われているデバイスの価格だったり、性能・大きさ・サイズ・環境その他もろもろあると思うのですが、結果的に普及されている状態にいつかはなるんだろうなという感じがしていて、一つは、最近スマートフォンでのARが少しずつ身近になっていて、それが今まで手元でかざすだけだったものが、かざしながら移動するとか、タブレットを持ってARで移動するとかそういったコンテンツが少しずつ出始めていて、そういうことをやっているとタブレットを持ちながら歩くって、当然腕が疲れるんですよね。腕が疲れてくるといったときに、それが目の前にあらわれたらいいな、というふうに気持ち的に変わってくると思っていて、その先にARのグラスに関して言えば、自然と使う未来がくるんじゃないかというのを一つ感じているところです。

 

-XRについて課題に感じることはありますか。

中村)僕が主に取組をしているのが、いわゆるエンタープライズのお客さんで、エンタープライズのお客さんのARでの用途は現場での活用ということで、例えば屋外の環境で、よくあるのがARグラスの場合プロジェクションをするので太陽光に弱いですとか、単純に気温に強くないのがあって、真夏の日本の環境だと熱でシャットダウンするとか、冬場の環境も動かなくはないけど、性能として落ちてくるとか、そういった対自然に対しての課題は非常に大きく感じています。

 

-XRの未来について考えや思いを聞かせてください。

中村)正直先がどうなるかは分からないし、みんなが頑張ってやっていく先には何かあるのかなというのが現実としてはある一方で、ここ半年くらいのいわゆるメタバースというところの動きにうまく流れにのっていける、皆さんにどれだけ受け入れられるかとか、そういったところも含めて、今後どういうふうに変わってるのかというところは期待感があります。僕らは引き続き僕らの中で楽しいことをやっていくと思うので、そういったところでみんながこういうデバイスを使う未来がくればいいなというのは思いとしてあります。

 

-ありがとうございます!今後とも応援しております。

 

<会社情報>

会社名:株式会社ホロラボ(HoloLab Inc.)

 

所在地:東京都品川区西五反田2丁目25年1月3日F

 

設立日:2017年1月18日

 

お問い合わせ

商工労働観光部産業振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

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