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海藻乾燥品の紹介(テングサ)

丹後の沿岸域では、夏場になるとテングサ漁が解禁されます。ここでは、テングサが漁獲されて乾燥品に加工されるまでの過程を紹介します。

テングサ採り

テングサはトコロテンの原料となる海藻の総称のことで、丹後ではマクサがその代表です。丹後の沿岸では、水深2メートル程までの範囲で普通にみることができます。テングサは、船の上から箱メガネで海底を覗いて行う水視漁法で漁獲されます。なお、テングサは岩場にカーペット状に生えるため、櫛のような漁具で漁獲されます。

岩に生えるテングサ

テングサの洗浄と乾燥

漁獲されたテングサには石の欠片や付着生物等が大量に付着しています。この異物を除去するために真水で洗って天日乾燥させますが、強固に張り付いた付着物は一度では取り除けません。そのため、何度も洗浄と天日乾燥を繰り返します。また、この作業で、鮮やかな紅色だったテングサは黄色や白色に変わります。

テングサを洗浄し天日干しする様子天日干しと洗浄を繰り返して白くなったテングサ

付着物が無くなり、きれいに脱色されたテングサは袋詰めされて出荷されます。また、一部はトコロテンに加工されて販売されます。

乾燥され店舗に並ぶテングサテングサから加工されたトコロテン

テングサをお湯で煮出してろ過し、煮汁を冷却することでトコロテンになります。通常、一度使用したテングサはもう一度煮出すことができますので、一袋のテングサからかなり多くのトコロテンを作ることができます。海藻から作るとほのかに香りが残ったひと味違うトコロテンを楽しむことができますので、是非一度お試し下さい。

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