やましろで暮らす-トップページ > 山城地域の暮らし > 家族で「無農薬栽培」の野菜ブランド確立を目指す上山さん【インタビュー記事】

更新日:2023年5月17日

上山1

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雄大な景色がひろがる和束の茶畑を背景に、ご家族全員で(左から順に、たくみさん、善生さん、さつきさん)

家族で「無農薬栽培」の野菜ブランド確立を目指す上山さんご家族(和束町)

移住したきっかけを教えてください。

 私が勤めていた会社で農業部門が立ち上がることになり、その指導役として和束町の農家、岡田さんと出会ったことが始まりでしょうか。いろいろ学ぶうちに農業の魅力に気づき、家族に話していたところ、長男のたくみ(25歳)が本気で農業をやってみたいと言い始め、何よりも息子の熱い想いが伝わってきたので、一緒に野菜を育てることを決意しました。

 京都市(右京区)に居住し、仕事を続けながら、休日は和束町で岡田さんと農業を続けていましたが、車で片道1時間半かかることもあり、通いは無理…と近隣への引っ越しを考えて、「空き家バンク」へと登録しました。その後まもなくして、「和束町で空き物件が見つかった」との報告を受けて、家族で見学へと向かうと…そこは、眼前に茶畑が拡がる「絶景!」でした。

 その景色に魅了され、その場ですぐに移住を決めて、会社にも退職の意思を告げ、昨年末こちらへ引っ越してきました。そのうち、農業仲間と一緒にやっていこうと考えていた田んぼも、車で10分の木津川市の加茂町に見つかったので、これから本格的なコメ作りにも挑戦していこうと考えています。

 農業1年目の今年、植え付けた大根が雪でやられてしまって出荷できず、残念な結果となりましたが、
それにもめげずに、先日、記念すべき出荷第1号として「菜の花」を出荷しました。

 今後、挑戦しようと考えている野菜は、大根・菜の花・オクラ・ジャガイモ・ニンニクなどです。暦を確認しながら、じっくりと栽培から出荷まで、計画を練っている最中です。

 日本だけでなく海外にも知られる「Wazuka」ブランドの知名度を活かして、将来的には「無農薬栽培」の野菜ブランドを確立し、直売所での販売を目指して、家族皆で頑張ってまいります!!応援してください。

移住に際して、行政等の支援で役立ったことをお聞かせください。

 地域の方から紹介されて、和束町地域活性化センターが窓口となっている空き家バンクに登録したことでしょうか。現在の住まいは、センターに登録したことで見つけることができたので…職員方々の努力に感謝しています。

移住して感じた、移住前の想像と違ったところ(ギャップ)をお聞かせください。

 会社員時代に思い描いていた「農家像」は、まず、朝が早いこと。そして、町内会、運動会、消防団等、地域での行事が何かと多い…と考えていましたが、人付き合いは意外にドライかな、と感じています。町内会の加入も強制ではない、ということでした。

 日常的な買い物、あちこちへの移動などはアクセスが良く、車があればが前提ですが、思った以上に便利です。そして、農業の天敵は「果実を食い荒らす猿…」ということを実感しています。

これから移住を考える人へ、先輩移住者としてのアドバイスをお願いします。

 移住してまだ数か月なので、偉そうには言えないけれど…最近の若者は農業に興味を持っていますが、「経営感覚も大事」と思います。会社員時代の経験を活かしながら、作物を生育すると同時に、農業経営を考えていきたいですね。

 先ほども触れましたが、自然農法で美味しい野菜を育て、ブランド化することを目標にしています。現在は「3年先のブランド化」という目標に向かって、最初の四股を踏んでいる状態です

目指すべき農家像を熱く語るたくみさん

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