[心の健康について]
〈統合失調症〉 統合失調症の回復期について
少しずつやれることが増えてきます
テレビを見たり、本を読んだり、少しずつ活動が広がっていきます。友達の電話にも出られなかったのが、自分から電話をかけてみたりするようになります。散歩したり、買物をしたり、気が向いたら家の手伝いをします。会話の量も少しずつ増えていきます。
自分の好きなことから広がっていきます
このような活動の広がりは自分の興味のあることを中心に伸びていき、「やらねばならないこと」「興味のないこと」を行うのは後回しになるようです。
期待が現実を上回りがちなのです。一つずつやれることを増やしていくことが、回復を順調にするコツのようです。一度にすべてに挑戦しようとすると、思わぬ疲れがでてしまいます。
力まずに試しにやってみましょう
以前できていたことも、改めて始めようとするとどうしても緊張したり、不安になったり、心配になったりしていきます。ですから周囲も本人も「試しにやってみる」「だめでもともと」くらいの気持ちで始めてみることが大切です。遊んだり、上手に休憩が取れるようにならないと、なかなか働くことは難しいようです。「7割くらいの力で、無理なく始められる」という気構えで始めてみましょう。
社会資源を利用しましょう
この時期になると、デイケアや作業所などに参加することを考え始める時期です。利用できる制度や施設を主治医や病院の職員、保健所の職員などに尋ねてみましょう。早すぎるとうまくいきませんが、利用してみたいという気持ちが出来たら少しずつ準備していきましょう。
回復期における家族の対応ポイント
《活動が少しずつ広がるのを見守りましょう》
- 本人もあせる時期です、あせりは禁物ー家族が「まあまああせらずに」と抑えるくらいがちょうどいいでしょう
- 再発の前触れには慎重に対応しましょう