クローズアップ京都府

京都府・関係市町・JR西日本で、平成25年8月から進めてきたJR奈良線の高速化・複線化第二期事業が3月18日に開業し、京都駅から城陽駅まで、そして山城多賀駅から玉水駅までが複線化されました。これにより、列車の行き違い待ちが解消し、所要時間が短縮されるとともに、運行ダイヤの安定性も向上し、より便利にご利用いただけます。

また、複線化に併せて、京都駅、六地蔵駅の構内改良や、玉水駅、山城青谷駅の橋上化、桃山駅、木幡駅のバリアフリー化など、各駅の整備も進みました。

本路線は、京都、奈良、大阪を結ぶ広域的な環状ネットワークの一つとして重要な役割を持ちます。ＪＲ奈良線全体の利便性・安全性の向上を、利用者の増加や沿線地域の活性化、さらには府南部地域の発展につなげていきます。

今回の開業で京都～木津間がスピードアップ！

JR奈良線の「お茶の京都トレイン」出発式＆開業記念式典を開催

3月16日「お茶の京都トレイン」出発式

式典には西脇知事が参加し、テープカットを行いました

JR奈良線などを走る「お茶の京都トレイン」

3月19日　開業記念式典

長期にわたる工事へのご理解・ご協力に謝意を伝える西脇知事

関係者の皆さんと共に複線化開業の喜びを分かち合いました

※感染症対策を講じた上で開催しました

西脇知事が府内の皆さんと語り合い、頂いたご意見を府政に活かす「行き活きトーク」。

今回は鮎(あゆ)をはじめとする食の魅力、森の恵みといった地域の魅力に惹き付けられ、活動されている皆さまと、「交流人口の拡大」をテーマに、現在の取り組みや今後の展望について語り合いました。

京都丹波の魅力を活かした交流人口拡大に向けた取り組みについて(亀岡市)

約300年の歴史を持つ武家屋敷を利用した料亭で開催

亀岡の地元野菜を使った手まり寿司づくりを体験する西脇知事

参加者の声

• 夏は鮎(あゆ)、冬はぼたん鍋と、四季を通じた食の魅力を発信するため、食の列車や食の学校などに取り組んではどうか。
• クマ汁を振る舞うイベントを開催した経験から、他と差別化したコンテンツを発信すれば人に届くと実感した。
• 森林浴や林業体験などを通じて、森林を生かした養生といえば南丹エリアといわれるように展開したい。
• アクセスの良さや食文化、田園風景など集客につながる強いコンテンツを知ってもらう仕掛け作りを行政からアドバイス頂きたい。
• 京都丹波は食材の宝庫。ここで育ったものをここで食べる「地産地消」の素晴らしさをもっと多くの人に知ってほしい。

トークを終えて…

豊かな自然と食文化が根付くこの地域の強みを改めて実感しました。京都丹波の魅力を発信し、地域振興に取り組む皆さんを、府としても全力でサポートしてまいります。

西脇知事と行き活きトーク

京都府では、「子育てにやさしい職場づくり」を進めるため、「子育て環境日本一に向けた職場づくり行動宣言企業」を募集しています。この取り組みを広げるため、知事が府内の宣言企業を訪問し、企業が実践している取り組みをKBS京都テレビの番組内で発信しています。

子育てにやさしい職場は、誰もが働きやすい魅力ある職場といえます。魅力ある職場づくりを進めることで、社員定着率の向上や、人材確保力の強化、生産性の向上にもつながっています。

各企業の取組を後押しする補助金もあります。

書：西脇知事

うちの息子が小さい頃は、よく新聞紙を丸めて刀を作り、親子でチャンバラ遊びをしたものです。特に端午の節句には刀だけでなく、これまた新聞紙で折った兜(かぶと)を頭にかぶり、いつにも増してチャンバラにも熱が入りました。

わが家には、親子三代にわたり揃えてきた「鎧(よろい)飾り」や「飾り馬」があります。飾るのにも一苦労、虫が食わないように保管するのも一苦労ですが、それでも毎年飾っていたのは、子どもの健やかな成長を願うからに他なりません。そうした親の気持ちは、今も昔も変わらないのではないでしょうか。

折々の歳時記を大切にすることは、日本人の心を守ることにつながります。これこそが日本文化であり、先の未来へと受け継がれていくことを願います。