人権口コミ講座 169
高齢者を孤立させない寛容な社会を目指して
京都府立医科大学大学院
医学研究科精神機能病態学 教授
成本 迅(なるもと じん)
変わる高齢者像と支え合う地域
以前の高齢者は「支えられる側」と見られがちでしたが、今は働き続け、地域や家庭で活躍する人も少なくありません。一方で、誰もが年を重ねると病気や障害で思うように動けなくなり、仕事や趣味を諦めて孤立してしまうことがあります。高齢になって病気や障害があっても、地域の一員として尊重され、安心して暮らせることが何より大切です。年齢や状態だけで「自分とは違う存在」と線を引くのではなく、同じ地域で暮らす仲間としてお互いを認め合う視点が求められています。そのためには、高齢者を特別視せず、「将来の自分」として身近に感じながら、日頃から声を掛け合い、困り事を共有できる関係づくりが欠かせません。
認知症と共に生きる共生社会へ
高齢期の病気の一つである認知症は、理解力や判断力が低下し、手続きや契約などが難しくなることがあります。2024年には、認知症の人が尊厳を保ちながら暮らせる社会を目指す「認知症基本法」が施行されました。認知症になっても本人の意思を丁寧に聞き取り、一緒に考えながら生活の選択をしていく「意思決定支援」が、尊厳と権利を守る土台になります。認知症への偏見をなくし、家族だけに負担を背負わせず、地域で支え合うことが、誰もが安心して年を重ねられる寛容な社会につながります。
※令和7年1月発行の「人権口コミ講座26」の内容を加筆・修正し、再掲載しています。
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