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環境部の紹介 [農林センター]

環境部では、環境と調和した農業技術の開発をめざし、食の安全性・信頼性の確保と健康に良い食の供給を支える研究、収益性の高い農林漁業経営を支える研究、豊かな地域環境を守る研究に取り組んでいます。

食の安全性・信頼性の確保と健康に良い食の供給を支える研究

九条ネギの台湾輸出に必要な防除技術体系の確立

京都府では京野菜の海外輸出に向けて取り組んでおり、府内でブランド出荷されている施設栽培の九条ねぎについて、日本より厳しい台湾の残留農薬基準を満たした出荷が可能な栽培時期を明確にし、季節に応じた栽培防除暦を作成します。

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写真:赤色防虫ネットを利用したネギ栽培

新規発生害虫ネギハモグリバエ別系統の発生生態の解明と防除技術の確立

平成28年頃から従来のネギハモグリバエによる被害とは異なりネギ葉全体が白化する被害が発生し、平成30年にこれまでの系統とは異なる別系統のネギハモグリバエの発生が確認されました。そこで、従来系統とは異なるネギハモグリバエの京都府内での発生生態を解明し、防除対策を確立するとともに、別系統と従来系統の簡易識別法を確立します。

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写真:「別系統」の食害により白化したネギ

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写真:食害痕の違い:「別系統」(左)と「従来系統」(右)

露地ネギ栽培におけるベと病を中心とした病害の予防防除技術の確立

ネギベと病の発生消長を明らかにするとともに、予防防除の実施適期を明確にしてその有効性を確認します。また、黒斑病、さび病及び黒腐菌核病に共通する防除効果の高い殺菌剤を選択し、効果的な防除体系を確立します。


べと病が多発して収穫皆無となったネギほ場と病徴

ネギ圃場の調査

農作物の病害虫に関する現地対策調査
(発生予察体制転換事業・病害虫防除農薬環境リスク低減技術確立事業)

近年、ネギに発生し直接被害を与えるとともに、えそ条斑病の媒介昆虫としても問題となっているネギアザミウマについて、効果が高い殺虫剤の種類を調べています。

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写真左:ネギアザミウマの被害 写真右:えそ病斑病による被害

 

 

 

 

 

 

 

 

 

農作物の病害虫に関する現地対策調査(AIを活用した病害虫診断技術の開発)

農林水産省のプロジェクトに参画して、ナスに発生する主要病害虫の画像を収集して提供し、生産現場で発生する病害虫をスマートフォンなどで撮影して診断できるAI病害虫診断アプリケーションの開発に協力しています。開発中のAI診断システムは、例えば食害痕や障害の形状を写真撮影して識別し、病害虫の種類を特定できる人工知能による診断機の開発を目指しています。

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開発中のAIによる画像診断システムの利用イメージ

 

低カドミウム稲品種の安定生産のための栽培方法の確立

カドミウムを吸収しにくい水稲品種を用いて、吸収抑制と品質向上に結びつく栽培方法を確立します。


写真左:低カドミウム稲の生育状況、写真右:汚染土壌を使ったドレンベッド試験

 

新農薬・資材効果確認試験

農作物の病害虫防除資材に係る薬効、薬害の試験を行っています。

 

農薬残留確認調査・農薬登録拡大支援調査

地域特産農作物では使用できる農薬が少ないため、他の作物で登録のある農薬を使って作物残留性試験や薬効・薬害試験を行い、地域特産農作物でも使用できるように農薬の登録拡大を目指しています。

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写真左:地域特産農作物への農薬散布 写真右:農薬の残留量を測定する機器(GCMS)

 

農薬残留対策総合調査 

環境中における農薬の残留実態を把握することを目的に河川水中に含まれる農薬の濃度、河川の水量、流域水田の利用状況を調査しています。

 

河川

写真:河川における流量の調査

病害虫発生予察調査及び侵入害虫等調査

京都府内の農作物の病害虫の発生状況を調査し、予察情報を農家・関係機関等に提供しています。これにより適期かつ効率的な防除に役立てて農作物の被害防止につなげ、必要最小限の農薬散布を目指すことで環境保全に寄与します。また、外国からの重要病害虫(チチュウカイミバエ、ナシ火傷病等)の侵入警戒調査を行っています。

詳しくは

病害虫防除所のページへ

 

収益性の高い農林漁業経営を支える研究

開発農地における新規作物の導入

丹後開発農地において加工契約野菜が推進されています。4月~6月中旬の換金作物として、6月上~中旬収穫可能な漬け物等向けハクサイを導入するための栽培体系の確立を目指します。さらに、冬期は積雪や融雪水の影響でほ場の作業を行うことができないため、安定生産のための栽培体系として、秋期畦立てマルチ越年春作付体系を確立します。

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写真:加工用ハクサイのほ場

豊かな地域環境を守る研究

農地土壌炭素貯留等基礎調査

政府の地球温暖化対策計画(2016年5月13日閣議決定)では2030年度に温室効果ガスの発生量を26%削減(2013年度比)することが中期目標とされています。農地を二酸化炭素の吸収源として活用するための農地管理方法と農地の炭素貯蓄量の関係を調査しています。


写真:水田における炭素貯留量調査


写真:炭素量を測定する機器(NCアナライザー)

LPWAを利用した集落における獣害対策の迅速化と低コスト化

LPWA((LowPowerWideArea:低速だが低消費電力、長距離通信技術)を使った防除柵の侵入感知装置の実用化を目指して、実証試験を行います。また、LPWAを使う遠隔操作型の囲いワナ(多頭捕獲ワナ)の開発・実用化を目指してセンサーや通信性能の試験を行います。

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写真:防除柵から潜り込むイノシシ

野生獣の生態、各種対策技術の普及〈マニュアル集)

詳しくは

鳥獣害対策のページへ

お問い合わせ

農林水産部農林センター

亀岡市余部町和久成9

ファックス:0771-24-4661

ngc-norin@pref.kyoto.lg.jp