トップページ > 子育て・健康・福祉 > 子育て・青少年 > 青少年のインターネット利用状況に関するアンケート調査結果(令和4年度)

ここから本文です。

青少年のインターネット利用状況に関するアンケート調査結果(令和4年度)

アンケート調査の目的

スマートフォンなどの情報端末の普及により、インターネット利用者の低年齢化が進んでいます。また、GIGAスクール構想によって、小学生、中学生は一人に一台ずつ端末が貸与されました。学校の授業だけではなく、家で宿題に使ったり、連絡事項の伝達に使われたりするなど、子どもが家庭で端末を使うことが当たり前になりました。

このような時代を迎え、これからは子ども自身がインターネットの使い方を考え、困ったときには大人に相談できる能力を身につける必要がありますが、普段、子どもがインターネットを何にどのくらい使っているのか、保護者の方は家庭でどのように関わっているのかを調べるため本アンケート調査を行いました。

令和4年5月から6月にかけて京都府内の中学生、高校生とその保護者の方を対象にアンケートを行ったところ、合計9,771件(生徒の回答:6,272件、保護者の回答:3,499件)の回答をいただきました。

回答いただいた生徒、保護者の皆様、大変ありがとうございました。

アンケート調査の結果について

生徒を対象としたアンケート結果から分かったこと

主な調査項目は、携帯電話所持率、ネット接続時間、課金経験やネットで知り合った人と会った経験の有無などで、ネット接続時間4時間以下の者と4時間以上の者との差異について調査したところ、4時間以上と答えた者はネットで課金をしたり、SNSを通じ知らない人と会ったりした割合も高いという結果となりました。

京都府では、青少年のメディアリテラシーと情報モラルの向上を目的として、毎年「青少年いいねット京フォーラム」を開催していますが、こちらの分析結果を基に、令和4年度「青少年いいねット京(みやこ)フォーラム」では、生徒と保護者達が子供とインターネットの関わり方について討論しました。

フォーラム1 フォーラム2

今回のフォーラムでは、各生徒の「自律」の必要性が強調されていました。

家庭でのルール有無から読み取れること

ルール有無とインターネットの利用時間の関係

インターネットのルールがある家庭とない家庭の、子どものインターネット使用時間を比較したところ、ルールがない家庭の子どもは、ルールのある家庭の子どもより長時間使用の割合が高いことが分かりました。

グラフ(ルールと利用時間)

ルールの有無と子どもがインターネットで知り合った人と会うこと

子どもが、インターネットで知り合った人と会うことについて、インターネットのルールの有無がどう影響するのか比較したところ、ルールがない場合の方の割合が高くなっていることが分かりました。

ルールと知らない人と会う割合

このように、家庭でのルールの有無は、子どものインターネットの使い方にある程度影響を及ぼしていると考えられます。

フィルタリングの利用状況から読み取れること

保護者の方に対して、子供の持つ端末へのフィルタリング利用状況についてアンケートを行いました。

フィルタリングの有無(保護者の回答から)

保護者のフィルタリングの利用状況を見ますと、中学生では、約7割の家庭でフィルタリングを利用しているようですが、高校生になると一気に「以前はしていた」という回答が多くなります。保護者の方が子供の成長に伴い、フィルタリングを解除している様子が窺えます。

フィルタリングの有無(中) フィルタリングの有無(高)

フィルタリングの有無によるトラブルに巻き込まれる割合(保護者の回答から)

今回の結果で約7割の保護者がフィルタリングを利用している中学生のアンケート結果から、フィルタリング利用状況によるトラブルの有無を確認しますと、「していない」方がトラブルに巻き込まれたことがある割合が高いという結果でした。

トラブルの割合(中)

※高校生の保護者のデータについては、高校生までの累積のトラブル経験となったため、この分析と次の分析では使用しておりません。

制限の強さによるトラブルの有無(保護者の回答から)

フィルタリングの制限の強さについて、「子供の年齢にあった制限」以上を「強い」、「子供の年齢より低い制限、年齢によらない制限」を「弱い」として、制限の強弱によるトラブルの有無について見てみますと、「強い」方がトラブルには遭いにくい結果となっています。

フィルタリングの強さ(中)

改めて確認しますと、フィルタリングをしていないとトラブルに巻き込まれる割合は高く、フィルタリングを利用していても年齢にあったものでないと、効果が悪いということが分かります。

これらの京都府内の中学生・高校生の現状から、ネットトラブル防止のためには、子どもの年頃に合わせた制限(家庭でのルールやフィルタリングなど)が必要と感じます。

ただ、18歳になると子どもが自分で携帯電話の契約が出来るなど、いつまでも制限はかけられませんので、今回のアンケート結果や啓発動画(下記リンク)等を参考にしていただき、今一度、子どもの「自律」したインターネットの使い方に向けて、各家庭でお話をしていただけると幸いです。

そして、これまで子どものインターネットの利用状況や、フィルタリングなどの機能をご存じなかった保護者の方は、子どもから相談を受けた時に一緒に考えてあげられるよう、子どもが普段からよく使うアプリや、未成年者を狙った犯罪やトラブルなどについて関心を持っていただきたいと思います。

 

※ 京都府では、インターネットのトラブルから青少年を守るための啓発動画を制作しています。

GIGAスクール構想による端末の配備に関して

本アンケートでは、GIGAスクール構想によって小学生、中学生に端末が貸与されたことの良かった点、悪かった点についても回答してもらいました。

 

生徒メリット

GIGAメリット(保護者)

生徒デメリット

GIGAデメリット(保護者)

 

アンケートの集計結果

回答いただいたアンケートは、校種別(中学校、高等学校)、生徒(子)・保護者別にまとめましたので、必要な方は下のリンクから自由にダウンロードしてください。

中学生

高校生

令和3年度のアンケート調査結果

 

お問い合わせ

健康福祉部家庭・青少年支援課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

kateishien@pref.kyoto.lg.jp