熱中症の症状と対処
熱中症の症状は、対処のタイミングや内容、患者側の条件によって変化します。早期に熱中症による異常を認識し、治療につなげることが重症化を防ぎ、生命を守ることにつながります。
熱中症の症状
- 熱中症は、重症度によって「現場での応急処置で対応できる軽症」、「病院への搬送を必要とする中等症」、「入院して集中治療の必要性のある重症」の3つの段階に分けられます。
分類 |
症状 |
対処 |
軽症 |
- めまい・立ちくらみ
- 汗がとまらない
- こむら返り
- 手足のしびれなど
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- 冷やした水分・塩分の補給
- 涼しい場所への移動(エアコンなどで室温を下げる)
- 安静
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中等症 |
- 頭痛
- 吐き気
- 体がだるい(倦怠感)
- ぼーっとする(虚脱感)など
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- 涼しい場所へ移動
- 十分な水分・塩分の補給
- 衣服を緩め体を冷やす
- 安静
- 自分で水分を摂取できない場合は、医療機関を受診
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重症 |
- 呼びかけても返事がおかしい(意識障害)
- まっすぐ歩けない
- けいれん
- 体が熱いなど
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<救急車を待つ間>
- 涼しい場所へ移動
- 衣服を緩め体を冷やす
- 安静
- 無理に水を飲ませない
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注※環境省の啓発資料を参考に作成
熱中症対策チラシ
(PDF:2,681KB)
熱中症の応急処置
- 熱中症が疑われるような症状が見られた時には、まず、意識があるかを確認してください。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。救急車が到着するまでの間、涼しい場所に避難させて、服を緩めて体を冷やしましょう。
- 意識がしっかりしている場合でも、反応がおかしい場合は、すぐに救急車を呼んでください。また、自力で水が飲めない場合は、病院での点滴が必要ですので、医療機関に搬送してください。
- 意識がしっかりしている場合は、涼しい場所に避難させて、服を緩めて体を冷やしましょう。自力で水が飲めるようであれば、水分と塩分を補給して様子を見ましょう。しばらく様子を見ますが、誰かが付き添い、症状に変化がないかどうか見守ることが重要です。症状が改善されなければ、医療機関で受診してください。症状が改善された場合は、そのまま安静にしてゆっくりと休みましょう。
注※環境省の啓発資料を参考に作成
京都府では、看護師から受診の必要性や対処方法等の適切な助言、医療機関案内を受けることができる電話相談事業を実施しています。救急車を呼ぶか迷ったら、お気軽にご相談ください。
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