京都で働きたい医師・医学生の方へ 京都で暮らし、京都で築くメディカルキャリア
KMCC地域医療フォーラム
地域医療の現状と課題
~地域の安心を支える医療を考える~
平成24年11月3日(土曜日)京都府福知山市にて、KMCC地域医療フォーラムを開催いたしました。
会場には、福知山市近隣の皆様はもちろんのこと、京丹後市から、また遠くは京都市内、兵庫県からも足を運んでいただき、100名を超える参加者で会場内はほぼ満席でした。
今回のフォーラムでは、開催趣旨のとおり、府民の皆様と、医療や介護、行政の関係者を交え、今後の地域医療について共に考え、そして地域医療を守るための人材育成について理解と関心を深めていただく機会になったのではないでしょうか。
プログラム
KMCC京都府地域医療支援センターの紹介
基調講演 地域医療の現状と課題
市立福知山市民病院 院長 香川 惠造氏パネルディスカッション 地域の病院と診療所、訪問看護ステーションの取組
○パネリスト
髙尾 嘉興氏 (福知山医師会会長)川島 篤志氏 (市立福知山市民病院 総合内科医長)
森岡 絹恵氏 (京丹後市立弥栄病院 訪問看護ステーション「ふれあい」管理者)
小森 弘子氏 (京丹後市立久美浜病院 訪問看護ステーション管理者)
谷垣英美子氏(福知山在住 保健師・助産師)
○アドバイザー
香川 惠造氏 (市立福知山市民病院 院長)○司 会
弓削 マリ子氏 (京都府中丹東保健所)廣畑 弘 氏 (京都府中丹西保健所)
KMCC京都府地域医療支援センターの紹介
京都府地域医療支援センター(KMCC)の御紹介をさせていただきます。
KMCCの特徴は、「オール京都体制」で医師育成を図ることです。京都大学医学部と京都府立医科大学の両大学、府内の臨床研修を行っているような病院、そして京都府医師会や関係団体の皆さんの御協力を得て、「オール京都」で医師の育成を図ります。
ポイントは「医師の循環」です。「地域と都市部」あるいは「病院と大学」という対立軸がありますが、この間を医師が上手く循環していく、医師が一か所に留まることなく「循環」し、医師として育成されることを目的としています。そのためには、キャリアパスにより医師の専門性を高めるとともに、奨学金制度、大学院学費免除制度等を用いて、プログラムに参加する医師のモチベーションを高めます。医学生、初期研修医、後期研修医、また若手医師から中堅医師及びベテラン医師に至るまで、それぞれのキャリアにあわせた制度をプランニングし、京都府内で医師が働き、育ちながら、地域医療を担うというシステムの構築を目指しています。将来的には、医師は京都市内、南部、北部、と京都府内全域を循環しながら、行政や京都府医師会のサポートを受けながらキャリアを築きます。
具体的には、KMCCは昨年度に、「総合内科・総合診療科キャリアパス」プログラムを作成しましたが、研修施設には、大学の垣根なく参加していただいています。京都市内では、京都府立医科大学、洛和会音羽病院、京都医療センターや武田総合病院、北部地域では、福知山市民病院、京丹後市立弥栄病院と久美浜病院、府立与謝の海病院に参加いただいています。
プログラムに参加した医師は、研修施設を循環しながら、医師不足解消を担い、また医師としての技量を高めるということになります。
(京都府 健康福祉部 医療専門監 横田 昇平)
基調講演
地域医療の現状と課題
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市立福知山市民病院 院長 香川 惠造氏京都府福知山市において、地域との「絆」で、より良い医療と良医育成を実践されている香川惠造先生に基調講演をいただきました。 |
講演内容はこちらからご覧頂けます。
パネルディスカッション
地域の病院と診療所、訪問看護ステーションの取組
パネルディスカッションでは、訪問看護ステーションの在宅医療に関する取組みを発表いただいた後、地域の診療所、病院、そして住民の方を交えたディスカッションを行いました。
ディスカッションを通して、それぞれの地域に寄り添った医療・介護に取り組んでいらっしゃることが良くわかりました。
また、今後の「看取り」医療の課題を問題提起いただき、会場の皆様と共に考えることのできた貴重な時間でした。
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パネルディスカッションの内容は、下記からご覧頂けます。
Chapter1
● 京丹後市の訪問看護ステーション ~ 現状と課題 ~● 在宅での看取りの取組を通して ~住み慣れた我が家で家族に見守られながら~
Chapter2
● 地域の中核病院 診療所との連携や取り組みについて● 訪問看護、在宅医療の取り組み
Chapter3
● 意見交換● 総 括