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「生きた植物の博物館」
〈視覚障害等の方の読み上げ用のため、テキストを抽出し、再掲しました。〉
桜の重さ
ひらひらと舞う花びらの軽さとは対照的に、桜と人との共時性は深く重い。日本人にとって、桜は紛れもなく特別な花だ。桜が開花する3月から4月にかけては、年度変わりのエポック的出来事が多い。卒業、退社、退職、引っ越し、入学、入社など儀式とともに人との別れと新たな出会いが重なる。そんな時期に白色とも桃色ともつかぬ清らかで圧倒的な桜色に囲まれ、人は過去の喜びや悲しみに再会し、未来の姿に出会う。桜花が触媒となり、深層の底で眠っていた重い記憶の種子が発芽するかのように、花見の場は、過去や未来の自分と対話する磁界へと変容するのであろう。桜は春になれば必ず咲くが、人生はあやふやだ。人はその確かさの先に、期待を込めて人生を重ねるのかもしれない。もう一度やり直せるかもと。
さまざまの ことおもひ出す 桜かな -芭蕉
今年も桜を介して自分に向き合うひとときがめぐってきた。
桜ライトアップ 3月25日土曜日~4月9日日曜日の期間中、毎日午後6時~午後9時(最終入園午後8時まで)
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【開園時間】午前9時から午後5時(入園は午後4時まで)
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お問い合わせ
文化スポーツ部文化スポーツ施設課 植物園
京都市左京区下鴨半木町
電話番号:075-701-0141
ファックス:075-701-0142