更新日:2025年11月7日

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統計を使って分析してみよう(基礎編)

このページでは、実際の統計データを使って調べたり考えたりする方法を紹介しています。
この基礎編の内容は、小学校5~6年生向けです。
身近なデータを例に手順をひとつずつ紹介しているので、ぜひ自分のパソコンやタブレットで試してみてください。
手順を覚えたら、今度は自分が気になるテーマについて、データを集めて分析してみましょう。

漢字が読めないときは、画面右上のメニュー「閲覧支援」からふりがなをつけることができます。
ふりがなは、自動的につけられるものなので、人名や地名、特殊な用語などが正しく表示されないことがあります。

使用したデータ

  • 人口動態統計(厚生労働省)

使用した環境及びツール

  • キッズすたっと(総務省統計局が提供する小中学生向けサイト)
  • Microsoft Excel

データって?

事実や実際にあったことを集めたものを「データ」といいます。
例えば、クラス30人に「好きな果物」についてアンケートを取ったとします。

  • バナナ…5人
  • いちご…10人
  • みかん…4人
  • ぶどう…3人
  • りんご…4人
  • なし…1人
  • もも…1人
  • メロン…2人

このように、答えや結果を数字でまとめたものが「データ」です。

データのいろいろな例

  • 天気の記録(晴れ・雨・雪 など)
  • 誕生日の季節
    春:3月、4月、5月
    夏:6月、7月、8月
    秋:9月、10月、11月
    冬:12月、1月、2月
  • 縄跳びの連続記録(0回、1回、10回 など)
  • 毎月のおこづかいでつかった金額(4月:1500円、5月:800円 など)

身近なことでも、少し気をつけてみれば、「データ」はあちこちにあります。

「データ」はただの数字の集まりではなく、みんなの生活や身の回りの出来事の記録です。
集めたデータをまとめて、比べて、分かりやすくする方法を「統計」といいます。
統計を使えば、身近なことから社会全体まで、いろいろなことが見えてきます。
自分たちで調べてまとめることで、新しい気づきや発見につながります。

日本でも、全国や地域の現状を知って政策や暮らしに役立てるため、日本に住んでいる人の数を調べる「国勢調査」や、働いている人の数を調べる「労働力調査」など、様々な統計調査が行われています。

データを調べる

自分の身近なクラスのこと、地域のこと、気になることを調べてみましょう。

地域のことについて調べるときは、「キッズすたっと」も便利です。

ここでは、キッズすたっとを使って月ごとの出生数を調べて、何月生まれの人が多いのかを調べてみます。
調べ方:「キッズすたっと」でのデータの調べ方(PDF:730KB)

調べる前に、予想を立てておくのもいいでしょう。

データの整理と比較

調べたデータはそのままでは見にくいことがあります。
表やグラフに整理して、比べやすくまとめてみましょう。

データを比べて代表値を調べる

データの特徴をとらえるため、代表値を調べてみましょう。

主な代表値
最大値 データの中で一番大きい値。
最小値 データの中で一番小さい値。
平均値 データの値の平均。次の式で求められます。
平均値=データの値の合計÷データの個数
中央値 データの値を大きさ順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる値。
データの個数が偶数のときは、真ん中の2つの値の平均を中央値とします。

 

月別の出生数のデータを調べたときは、以下の記入シートと考え方を参考にしてみてください。

グラフにしてみよう

数字をながめていても分からないことが、グラフにまとめると見えてくることがあります。
調べたデータは紙やパソコンを使ってグラフにまとめてみましょう。

上記の月別出生数の記入シートを使った、エクセルでのグラフの作り方を解説していますので参考にしてみてください。

まとめたデータから考える

データから分かることを整理する

調べた代表値や作成したグラフを見て、分かることを書き出してみましょう。

2015年度の月別出生数の例で分かったこと

  • 出生数が一番多い月は7月で、一番少ない月は2月。大体1万2,000人も差がある。
  • 1か月当たりの平均出生数は約8万4,000人。
  • 中央値は平均値と同じで約8万4,000。
  • 出生数は7月から10月の間で多く、反対に1月から3月の間では少ない。など

理由を考えて、他のことも調べてみる

データから分かることを見て、なぜこうなっているのか、理由を考えてみるともう少し分析が進められます。

考えた理由が本当か、たしかめるために、他のデータも調べて、考えてみましょう。

2015年度の月別出生数の例で考えた理由

  • 2月の出生数が一番少ないのは、2月の日数が少ないからかもしれない?

このことを確かめるため、「月別の1日当たりの生まれた人数」を調べてみます。
記入シートを例に解説していますので、参考にしてください。

他にも、違う年度を調べてみて、同じ傾向があるのか調べてみるのもいいかもしれません。

 

ぜひ色んなデータを調べて、考えてみてください。

お問い合わせ

総合政策環境部企画統計課

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