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更新日:2024年4月25日

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あついで!井手町。まずはマルシェにお越しください

古民家を改修したレストランを学生と開業!室慎一郎さん/よつ葉マート

移住したきっかけを教えてください。

 2005年まで亀岡で料理人をしていましたが、転職のため京都府南部地域へと引っ越しました。

 

 精華町の借家で暮らしながら近隣で飲食店ができるような物件はないか、と車を走らせていたある日のこと。周囲が木々に囲まれていて、茅葺の屋根だけ覗いている古民家(らしきもの) を見つけて、その瞬間「この建物でレストランをしたい!」願望が沸き上がりました。

 

 その後しばらくは宇治市のレストランに勤務していましたが、2017年、事態が変わりました。

 

 例の建物に手が入り出して、見る見る内にキレイになってゆくのです。そこが京都産業大学・大西ゼミ「井手応援隊」が利用する施設(むすび家ide)になると聞き、この場所でレストランがしたい!と手を挙げました。

 

 「現在、飲食利用は考えていない」とのことでしたが、それでも諦めきれず、施設の近隣に引っ越して様子を観察していました。やっとのこと、熱意(執念?)が通じて、施設内でカフェ(むすび家カフェ)をすることが決まりました。

 

 2020年から営業を始め、当初の営業日は週3回でしたが、新型コロナが拡大する中、月2回と減り、そのうち休業となりました。

 

 コロナが明けた2023年5月より営業を再開して、ようやくランチ営業ができるようになりました。

現在の仕事、生活について教えてください。

 昨年再開したばかりの「むすび家カフェ」が2024年4月から補修工事に入るため、今年の4月からしばらく休業します。

 

 玉水駅前での屋外モーニング、屋外ビアガーデンは開催しているので、ぜひお立ち寄りください。年中オープン、冬は焚火を囲みながら・・・を目標にしています。

 

 朝・昼・晩と、井手町内でご飯を完結させることが夢だったので、一歩ずつ目標に近づいてい ます!

 玉水駅前で開催された野外ビアガーデン

 もう一つの活動は「あついでマルシェ」ですね。

 

 コロナ禍で飲食が制限される中で、屋台営業の免許を取得して移動販売を始めたのがきっかけでした。

 

 一人っきりで始めましたが、一人でやるのは寂しいから・・・と周囲の方へ声をかけて、巻き込んで、気がつくと出展者が増えてきました。

 

 町内の役場施設から駐車場、潰れたスーパー跡地・・・とあちこちの場所で開催しており、今では すっかり地域の名物イベントになっています。

 

 その場で出会った方同士で「何かやろうか? 」とか相談しながら、出展者の輪がどんどん拡がっています。

 イベントが大きくなっても、基本的には井手町内で完結させています。

 井手町シニアチアの方々@あついでマルシェのオープニング

地域の魅力について、お聞かせください。

 自然がいっぱい!のところですかね。玉川堤は「さくら」が有名ですが、夏には蛍も乱舞しますよ。

 

 子どもたちが蛍を追い掛ける姿は昔ながらの光景ですね。 人が温かいのもいいところですね。

 

 見ず知らずの土地にやってきては 「レストランをしたいので、良い物件があれば教えてください!」と言いまくっていました。

 

 初めは「こんなところではできへんで!?」と仰っていた方々も、 今では「良い野菜ができたから・・・」とか「こんなのいらんか?」とか なにかとお世話になっています。

 

 そんな方がどんどん増えて、輪が拡がって、現在の「あついでマルシェ」へとつながっています。

 玉川堤の桜(素材提供:京都いいとこウェブ)

移住に際して、行政等の支援で役立ったことをお聞かせください。

 井手町は18歳まで、学校教育が無料!給食費無料!ランドセル、ベビーカー補助!

 

 子どもひとりにつき10万円補助!です。

 

 現在、あちこちの自治体が取組を始めているところですが、当町では引っ越しのトラックがやってくるところから既に支援が始まります。それでも、移住者の数は減少してきているようです。

 

 こちらに移住されてきた方は町内のハイツに住んで、子どもが小学校に入るときにはよそへ引っ越しされるのが現実です。

 

 空き家バンクに登録されている空き家はあるのですが、貸さない・売らない状態の家が2,3百件にも及んでいて、なんとかならないか・・・と思いますね。

 「あついでマルシェ」にゼミの学生を絡めたいですね。6月~10月にかけて若い人が10人程やってくるので、我々の活動に興味を持っていただきたいですね。

 

移住して感じた、移住前の想像と違ったところ(ギャップ)をお聞かせください。

 精華町に住んでいた時、井手町へ引っ越しする・・・というと「井手に行くの?」と、皆に驚かれました。昔から住んでいる人たちのしがらみがある町?と思われているようです。

 

 移住して暮らしてみるとそんなことはなく、温かく接してくれます。

 

 移住してきた知り合いも、「よい町で過ごしやすい」と口をそろえて言っています。住む家がない問題はありますが、土地の価格も安いので、若い世代にも入ってきてほしいですね。

 

これから移住を考える人へ、先輩移住者としてのアドバイスをお願いします。

 桜、蛍、そして星がきれい・・・、と自然豊かな地で、いつでもウェルカム!

 

 「あついでマルシェ」も町外からお越しの方が増えています!

 

 井手町を知る第一歩として、まずは気軽にお越しになってください。

 

お問い合わせ

山城広域振興局地域連携・振興部 企画・連携推進課

宇治市宇治若森7の6

ファックス:0774-22-8865

y-c-kikaku@pref.kyoto.lg.jp

山城広域振興局は、京都府南部の15市町村にわたる山城地域において、
市町村等の地元団体や府民の皆様と連携し、
広域的な視点から地域振興に取り組む京都府の地方機関です。